クルマ終活!? アルトワークスなど純ガソリン車は最後!? あがりのクルマ2020年版


スズキアルトワークス/153万7800円~

全長3395mm×全幅1475mm×全高1500mm。FF・5速MTモデルの重量は670kgと超軽量。搭載される658ccの直3インタークーラー付きターボは64ps/10.2kgmを発生。価格は2WDが153万7800円、4WDが164万7800円。2ペダルMTの5AGSは4WDのみで168万6300円

 ロードスターよりさらにサスティナブルで、「これを禁止するのってどうなのよ!」と言いたくなるハイパワー系ガソリン車、それがアルトワークスだ!

 軽スポーツとしては、S660もすさまじい名車なのですが、830kg(6速MT)と車体がやや重いぶん、やっぱり加速が……。ミドシップでトラクションが良すぎることもありますけど、どうにも物足りなく感じてしまう。

 その点アルトワークスのFF/5速MTモデルは、わずか670kg! なんと160kgという重量差! しかもトラクションに不利なFF! つまりじゃじゃ馬感はアルトワークスのほうがはるかに高い。ガソリンエンジンを愛でるという意味においては、アルトワークスのほうがずっと適している。

 アルトワークスのFF/5速MTモデルで老後を迎え、ご近所でガソリンエンジンの悦楽をちびちびと味わうなんてのも、盆栽趣味っぽくてステキじゃないかなぁ。

あがりの純ガソリン車は走行禁止になるか心配だ

純ガソリン車は新型86&BRZや新型フェアレディZのデビューが予定される

 さて、これら「あがりのガソリン車」を買った場合、最大の心配は、「いずれ、ガソリン車の走行自体が禁止されるのではないか」ということだ。

 とりあえずいまのところ、ヨーロッパでも、ガソリン車”走行禁止”の議論は出ていない。欧米はもともと古いクルマを大事にする文化があるので、最終的に年間走行距離に制限が設けられるなどの可能性はあるが、走行禁止措置は「ない」のではないだろうか……。

 一方日本には、古いクルマを大事にする行政文化はないので、心配は心配。東京都が「ディーゼル車NO作戦」を宣言し、独自の排ガス規制基準を満たさないディーゼル車の乗り入れを禁止した過去もある。

 しかし、日本の場合は2035年以降もハイブリッド車をOKにする方針でもあり、早い段階で「ガソリン車の走行禁止」が発動される可能性は、欧米よりむしろ低いのではないか。

 次なる心配はガソリンスタンドの減少・消滅だが、それについても、ハイブリッド車が存続できるので、急激に消滅に向かうことは考えられない。

 もちろん、世の中何が起きるかわからない。EVのコストが劇的に下がり、ガソリン車が非常にゼイタクな存在になれば、状況はまったく変わってしまう。CDショップがほとんど消滅したように、ガソリンスタンドが意外と早期になくなる可能性もある。

 でも、CDショップは絶滅寸前でも、よりレトロなレコードショップは生き残っているので、ガソリン車ファンとしては、そちらの可能性に賭けたいと思います! 今の水素ステーションより少なくなることはないだろう……。

【画像ギャラリー】清水草一氏がセレクトした国宝級の純ガソリン車ラインナップ