スズキアルトワークス/153万7800円~
ロードスターよりさらにサスティナブルで、「これを禁止するのってどうなのよ!」と言いたくなるハイパワー系ガソリン車、それがアルトワークスだ!
軽スポーツとしては、S660もすさまじい名車なのですが、830kg(6速MT)と車体がやや重いぶん、やっぱり加速が……。ミドシップでトラクションが良すぎることもありますけど、どうにも物足りなく感じてしまう。
その点アルトワークスのFF/5速MTモデルは、わずか670kg! なんと160kgという重量差! しかもトラクションに不利なFF! つまりじゃじゃ馬感はアルトワークスのほうがはるかに高い。ガソリンエンジンを愛でるという意味においては、アルトワークスのほうがずっと適している。
アルトワークスのFF/5速MTモデルで老後を迎え、ご近所でガソリンエンジンの悦楽をちびちびと味わうなんてのも、盆栽趣味っぽくてステキじゃないかなぁ。
あがりの純ガソリン車は走行禁止になるか心配だ
さて、これら「あがりのガソリン車」を買った場合、最大の心配は、「いずれ、ガソリン車の走行自体が禁止されるのではないか」ということだ。
とりあえずいまのところ、ヨーロッパでも、ガソリン車”走行禁止”の議論は出ていない。欧米はもともと古いクルマを大事にする文化があるので、最終的に年間走行距離に制限が設けられるなどの可能性はあるが、走行禁止措置は「ない」のではないだろうか……。
一方日本には、古いクルマを大事にする行政文化はないので、心配は心配。東京都が「ディーゼル車NO作戦」を宣言し、独自の排ガス規制基準を満たさないディーゼル車の乗り入れを禁止した過去もある。
しかし、日本の場合は2035年以降もハイブリッド車をOKにする方針でもあり、早い段階で「ガソリン車の走行禁止」が発動される可能性は、欧米よりむしろ低いのではないか。
次なる心配はガソリンスタンドの減少・消滅だが、それについても、ハイブリッド車が存続できるので、急激に消滅に向かうことは考えられない。
もちろん、世の中何が起きるかわからない。EVのコストが劇的に下がり、ガソリン車が非常にゼイタクな存在になれば、状況はまったく変わってしまう。CDショップがほとんど消滅したように、ガソリンスタンドが意外と早期になくなる可能性もある。
でも、CDショップは絶滅寸前でも、よりレトロなレコードショップは生き残っているので、ガソリン車ファンとしては、そちらの可能性に賭けたいと思います! 今の水素ステーションより少なくなることはないだろう……。
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