アルファード ノート クラウン…ヒット車&名車たちのターニングポイント28選

■悲喜こもごも ターニングポイントになった「車名変更」

 いかなる時でも車名変更は大きなターニングポイントとなる。そして慣れ親しんだビッグネームほど、変更した時の衝撃は大きい。

 車名変更といえば注目されるのはマツダだろう。

 2019年にアクセラ改めマツダ3を登場させてから、アテンザ→マツダ6、デミオ→マツダ2に変更。

マツダ3(現行型)…アクセラからマツダ3になって影が薄くなったのは気のせいか?
マツダ3(現行型)…アクセラからマツダ3になって影が薄くなったのは気のせいか?
マツダ6(現行型)…カペラ→アテンザ→マツダ6と変遷。フラッグシップの苦悩は続く
マツダ6(現行型)…カペラ→アテンザ→マツダ6と変遷。フラッグシップの苦悩は続く
マツダ2(現行型)…デミオの名前の消滅はもったいない。せめてフルモデルチェンジまで待てなかったのか
マツダ2(現行型)…デミオの名前の消滅はもったいない。せめてフルモデルチェンジまで待てなかったのか

 グローバル戦略の一環として、車名を全世界で統一。これは大きなターニングポイントだが、日本では数字、アルファベットの車名が受け入れられにくいのが気がかり。

 続いてはトヨタ。マークIIからマークXに変更されたのは2004年。マークIIでいえば10代目のモデルだ。ラグジュアリー志向からスポーツセダンに鞍替えしたのもあって、車名変更は大成功。しかし、セダン受難時代には抗えず、2019年限りで消滅。まぁ、これは車名変更とは無関係だろう。

トヨタ マークX…マークXへの車名変更を機にスポーツ性を高めて大成功。しかしそれも長続きせず、2019年に消滅
トヨタ マークX…マークXへの車名変更を機にスポーツ性を高めて大成功。しかしそれも長続きせず、2019年に消滅

 最後はクラウン。クラウンは車名こそ変わっていないが、現行で車名に匹敵する、ロイヤル、アスリートの名称が廃止された。併せて走り志向で硬い乗り味も既存のオヤジユーザーを戸惑わせている。

トヨタ クラウン(現行型)…ロイヤル、アスリートの名称の消滅はユーザーにとって大事件
トヨタ クラウン(現行型)…ロイヤル、アスリートの名称の消滅はユーザーにとって大事件

■コンセプトチェンジ

 ホンダインサイトはハイブリッド専用車というのは不変ながら、3世代のモデルすべてのボディ形態が違う、世界的にも珍しいクルマ。2代目で波に乗るも3代目プリウスの影響で長続きしなかったのが惜しい。

初代ホンダインサイト
初代ホンダインサイト
2代目ホンダインサイト
2代目ホンダインサイト
3代目ホンダインサイト(現行型)…初代は3ドアファストバッククーペ、2代目は5ドアハッチバック、3代目は4ドアセダンと変幻自在。2代目の初期を除き販売は苦戦
3代目ホンダインサイト(現行型)…初代は3ドアファストバッククーペ、2代目は5ドアハッチバック、3代目は4ドアセダンと変幻自在。2代目の初期を除き販売は苦戦

 フォレスターは背の低いSUVとして登場したが、3代目で走りのよさはそのままに車高をアップさせて人気上昇して現在の安定期に至る。

2代目スバルフォレスター
2代目スバルフォレスター
3代目スバルフォレスター(現行型)…クロスオーバーワゴン的な初代、2代目に対し、走りのよさはそのままで車高を高くしたことで、本格SUVとして人気上昇
3代目スバルフォレスター(現行型)…クロスオーバーワゴン的な初代、2代目に対し、走りのよさはそのままで車高を高くしたことで、本格SUVとして人気上昇

■FRからFFに! 駆動方式の変更がターニングポイントになったクルマたち

 トヨタカローラレビン/トレノはAE92でFF化された。クルマ好きにとっては事件だったが、AE92は歴代ナンバーワンの販売をマークして大ヒット!!

トヨタ カローラレビン(AE86)…小型FRとして重宝されたが、超絶人気は絶版後
トヨタ カローラレビン(AE86)…小型FRとして重宝されたが、超絶人気は絶版後
トヨ タカローラレビン(AE92)…スッキリしたデザインで男女問わず人気となった
トヨ タカローラレビン(AE92)…スッキリしたデザインで男女問わず人気となった

 セフィーロは2代目でFF化されユーティリティは大きく進化したが、ごく普通のセダンとなってしまった。

初代日産セフィーロ…個性的なデザインのFRセダンとして存在感抜群
初代日産セフィーロ…個性的なデザインのFRセダンとして存在感抜群
2代目日産セフィーロ…広く快適になったが没個性のFFセダンとなった
2代目日産セフィーロ…広く快適になったが没個性のFFセダンとなった

 エルグランドは3代目でFF化。しかしFR時代より室内、ラゲッジが狭く既存ユーザーは落胆し、販売は大きくダウンしてしまった。

2代目日産エルグランド…2代目までは商用車ベースのFRでネガもあった
2代目日産エルグランド…2代目までは商用車ベースのFRでネガもあった
3代目日産エルグランド(現行型)…新世代のFFモデルに期待するも広くならず苦戦
3代目日産エルグランド(現行型)…新世代のFFモデルに期待するも広くならず苦戦

 新しいところではBMW1シリーズ。唯一のFRコンパクトがFF化されたことで、先代の最後のFRの中古車が高値安定となっている。

2代目BMW1シリーズ…世界的に見て貴重なFRコンパクトとして人気
2代目BMW1シリーズ…世界的に見て貴重なFRコンパクトとして人気
3代目BMW1シリーズ(現行型)…FF化で唯一無二の存在ではなくなってしまった
3代目BMW1シリーズ(現行型)…FF化で唯一無二の存在ではなくなってしまった

【画像ギャラリー】一躍大ヒット! から、まさかの販売終了まで 36枚の画像で名モデルたちのターニングポイントを辿る

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