電動化時代まであと9年 今安くて楽しいHVを買うならどのクルマ?

■ワンペダルドライブが楽しいハイブリッドカー

進化したe-POWERの魅力がノートの魅力だ
進化したe-POWERの魅力がノートの魅力だ


●日産ノートe-POWER:203万円~

 WLTC燃費は29.5km/Lと、ヤリスハイブリッドに大きく劣るが、そこまで燃費がよくなくてもイイという方も多いでしょう。このレベルでの燃費の差は、出費に換算するとかなり僅かな金額になりますし。居住性はヤリスより上、デザインも人畜無害だ。

 ノートのウリは、なんといってもアクセルペダルだけで停止まで持って行けるワンペダルドライブにある。新型はその制御がよりスムーズになり、回生ブレーキによる減速で、同乗者がイラッとすることも減っているはず。発電機の役目を果たす1.2L、3気筒エンジンの安っぽい音も抑えられております。

 この進化したe-POWERの魅力だけで、ノートは買う価値がある! お値段もヤリスハイブリッドとほぼ同じだし。お買い得だ!

■バランスがNO.1のハイブリッドカー

愛嬌のある犬顔で居住性も高い。これといった弱点がないのも好印象だ
愛嬌のある犬顔で居住性も高い。これといった弱点がないのも好印象だ


●フィットハイブリッド:199.8万円~

 これまたお値段はヤリスハイブリッドおおむね同レベルで、居住性は断然上。そしてWLTCモード燃費は29.4km/L。ヤリスハイブリッドには大差で負けるけど、大きな問題にはならない。

 デザインは柴犬みたいに愛嬌があって誰にでも好かれるタイプ。インテリアには和の雰囲気があり癒される。加速もコーナリングもそこそこで、乗って特に楽しいところもとんがったところもないけれど、なにしろ弱点がない! いまさらながらの指摘でどーもスイマセン。

 やっぱりヤリス、ノート、フィットは、ハイブリッド界の三傑なんですね。同クラスで3台が切磋琢磨することで、お値段も割安! 結局どれも外せませんでした。

 で、ここからは外道の登場です。外道は言い過ぎですね、一発芸と言いますか一発屋と言いますか、とにかく「コレ!」というウリのあるハイブリッドカーを並べてみました。もちろんお値段重視のラインナップです。

■世界で一番安いハイブリッドカー

ハイブリッドカー最安は立派な個性。政府のいう電動車の基準がまだ分からないが、選択肢のひとつにはなり得るだろう
ハイブリッドカー最安は立派な個性。政府のいう電動車の基準がまだ分からないが、選択肢のひとつにはなり得るだろう


●ワゴンRハイブリッド:128万円~

 そのシステムは、最小レベルのマイルドハイブリッド。加速時に発電機がモーターに変身し、加速をアシストするタイプです。たったの2.6馬力のプラスだけど、お値段たったの128万円と聞けば納得だ!

 その効果は、マイルドハイブリッドなしのモデルと同時に乗り比べて、「発進が軽やかかも」と感じるレベル。カタログ燃費上も、ハイブリッドなしのモデルより、わずか0.8km/L上回るだけです!

 でも、とりあえず「電動車」の条件は満たしている。政府がどこまでを電動車に含めるか詳細は未定なれど、たぶん大丈夫だろう! WLTC燃費で25.2km/L出てるんだから! これより燃費の悪いハイブリッドカーなんてゴマンとあるからね。

■名より実を取ったハイブリッドカー

車体の軽さも燃費に好影響だ。意外とトルクのある走りを見せる
車体の軽さも燃費に好影響だ。意外とトルクのある走りを見せる


●ソリオハイブリッド:185万円~

 マイルドハイブリッドにもいろいろあるけど、私は意外とスズキのコレがとってもおトクに思える。スバルのeボクサーの評判もいいが、期待値が高いせいもあり、加速も燃費も拍子抜けで、その割に値段は高い。

 その点ソリオは、1.2Lとは思えないトルクフルな走りをする。最大の要因は車体の軽さ(わずか1000kg)なんだけど、マイルドハイブリッド(モーター出力3.1馬力)も、期待値が低いだけに、「これ、けっこう効いてるかも!」と感じる。

 ストロングハイブリッドを廃止してマイルドハイブリッド一本に絞っただけのことはある! WLTC燃費は19.6km/L。大したもんだ。ストロングハイブリッドはいらないネ!

次ページは : ■7速DCTで楽しめるハイブリッドカー

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