■901活動で得たものは、クルマと人を成長させた
901活動は、単に「走りのいいクルマ」を生み出しただけではなく、企画、設計、実験、生産、開発に携わった全てのエンジニア皆が協力する雰囲気となり、「走りの良いクルマが何なのかを考え、評価できる人財が多く育った」ことも、日産の資産になったと思う。
901活動は筆者が日産に入社する10年以上も前の話だが、当時の現場を知る諸先輩方のエネルギッシュさは、いまだに忘れられない。それは、まさに901活動を通して得た「自信」からくるものだったと思う。
日産では、「人材」を「人財」と書く。「人は企業の財産」なのだ、という理念は、今も昔も変わっていないはずだ。依然として苦境にある日産だが、優れた「人財」はたくさんいる。いまの日産社内の雰囲気を感じることはできないが、901活動のときのような活気あふれる雰囲気であるならば、日産はきっと大丈夫だ。
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