■リセールバリューのいいSUV/マツダ CX-8
●2019年式残価率58.4%、2018年式残価率58.4%
3列シートSUVブームの火付け役となったマツダ CX-8。マツダのフラッグシップSUVであるCX-8は2017年9月に発表され、12月より販売開始した。
CX-5の3列シートモデルではなく、上級モデルのCX-9をベースとしており、高い静粛性やフラットな乗り味が特長だ。
搭載されているパワートレインは当初、2.2L、直4ディーゼルターボエンジン+6速ATのみだったが、2018 年10月に2.5L、直4ガソリンエンジン+6速AT。そして2019年10月に2.5L、直4ガソリンターボエンジン+6速ATを追加している。
安全装備では、先進安全技術「アイ・アクティブセンス」を全車標準装備となっている。
CX-8で下取り価格を調べたのは、充実した装備が特徴のXD Lパッケージ2WD車。2年落ちの2019年式の下取り価格は約256万円、残価率は58.4%とCX-5と比べるとかなり低くなってしまっている。
しかし、2018年式では下取り価格は約256万円、残価率は58.4%と横這いとなっているので、CX-8は手放すタイミングが大きな分かれ目言える。3列シートSUVのパイオニアとしてヒットしてしまったこともあり、中古車の流通台数が多いことがこの下取り価格の安さに影響を及ぼしていると考えられる。
■リセールバリューのいいSUV/トヨタ C-HR
●2019年式残価率56.4%、2018年式残価率55.5%
トヨタ C-HRは「トヨタの世界戦略SUV」というキャッチコピーで2016年12月に販売開始した。プリウスに続くTNGAを採用したSUVのC-HRはクーペルックのアバンギャルドなスタイリングも話題となった。
搭載するパワートレインはプリウス譲りの1.8L、直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドそして1.2L、直4ターボエンジンの2種類。
デビュー当初は2WD車がハイブリッド、4WD車がターボエンジンと区分されていたが、2018年5月に行われた一部改良時にターボエンジンを搭載した2WD車を追加している。
運転支援システムは、トヨタセーフティセンスを全車に標準装備。最新モデルでは交差点で直進する車両や横断する歩行者も検知するプリクラッシュセーフティを搭載するなど安全性能はアップデートしている。
また、GRモデルとして1.2Lターボ車に6速MT車を設定するなど、バリエーションが多彩だ。ライズやヤリスクロスといったモデルが続々と登場したこともあり、C-HR ハイブリッドGの下取り価格は2年落ちの2019年式で約172万円、残価率は56.4%と今回調べたクルマで最も厳しい数字となっている。
しかし、3年落ちの2018年式は約169万円、残価率55.5%。5年落ちの2016年式でも下取り価格は約155万円、残価率50.9%という粘り腰を見せている。したがってC-HRは長く乗ったほうがリセールバリューの恩恵を受けられる。
■最新SUV、マツダCX-30やハリアー、ヤリスクロスは? ハリアーHVの残価率は77.2%!
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最後に2019年〜2020年に登場したフレッシュなモデルの下取り価格を調べてみた。まずは2019年9月に登場したマツダCX-30。調べたのはXDプロアクティブツーリングセレクション2WD車で、2020年式の下取り価格は約207万円、残価率68.8%となった。
そして、2020年6月に登場し、爆発的なヒットを飛ばしているトヨタ ハリアー。ガソリン車の2.0Z 2WDの下取り価格を調べてみると、2020年式で約300万円、残価率は66.3%と予想よりは下回った。これは中古車市場に多く流通していることも影響しているのかもしれない。
一方のハリアーハイブリッド Z 2WDの下取り価格は2020年式で約349万円、残価率は77.2%と非常に高い水準となっている。ハリアーは流通台数ではガソリン車が多いが、人気はハイブリッド車といえそうだ。
そして最後はヤリスクロス。まだ正確な下取り価格は出ていないが、大ヒットし納車が延びていることを考慮すると、残価率70%超えは確実だ。さすが人気のあるSUVだけあって、極端に低い下取り価格となった車種はなかった。このSUVブームは一体いつまで続くのだろうか。
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