■走りが今イチオシのSUV(松田秀士)
MX-30はEVモデルも追加されたことで、チョイスに迷うこととなった。つまり、MX-30そのものに走りのキャラクターが増えたのだ。
マツダ車にはGVC Plus(Gベクタリングコントロールプラス)という技術が採用されている。
一般道ではなかなか気づきにくいが、同乗者の揺さぶれ方が減少し、乗り心地にも寄与する。
特に滑りやすい雪道走行では顕著にその差を感じられる。雪道におけるパイロンスラロームでは、驚くほど狙ったラインに乗せることができるのだ。
また、EVは電気モーターゆえGVC Plus制御が積極的でより繊細だ。バッテリーパッケージによるボディ剛性アップも後押しする。
足回りの設定はCX-3など、最近のマツダ車らしいコーナリングでは締まりのあるしっかり系、ながら凸凹路での外乱をしっかりと吸収する。
ボディ剛性がカッチリしているので、より足の動きがいい。コーナーでの躍動感とスタビリティの高さ。また室内静粛性が高いので、メンタルを落ち着かせてどんな状況でも慌てない。平常心で走りを楽しめるSUVだ。
■使い勝手のよさが今イチオシのSUV(鈴木直也)
ひと言で「使い勝手」というけど、ここではボク個人の使い勝手についてまず述べたい。
使い勝手のよさはふたつあり、ひとつが移動するうえでの快適性と走破能力、ふたつ目が居住性とユーティリティでふたつのうち、ボクが重視するのは前者だ。
これは家族構成、子どもの有無など個人のライフスタイルにも大きく影響されるんだけどね。わかりやすく言うと、ボクは使い勝手にミニバン的なシートアレンジやカーゴルームの広さなどは求めないワケ。
そこで真っ先に挙がってくるのはRAV4PHV。CO2排出量に関しても優等生だし、ボディサイズ的な余裕も充分。悪路走破性も高く、ドライバビリティもいい。
リアに強力なモーターを積んだおかげでオフロードでも豪快なドリフト走行が自在に可能。SUVとしての魅力をテンコ盛りにしたモデルで、ちょっと弱点が見当たらないクルマだと思う。
■誰にでもススメられるイチオシのSUV(渡辺陽一郎)
「誰にでもお薦めできる」SUVは、すべてのニーズに対応せねばならない。初心者が運転しやすく、ベテランが乗ってもスポーティに走って楽しめる。
ファミリーで使える居住性と積載性を備えながら、2名以内の乗車でも車内の広さを持て余さない。舗装路では安定性と乗り心地に優れ、なおかつ多少の悪路なら走破できる。集合住宅のユーザーには、立体駐車場を利用しやすいことが不可欠だ。
これらのニーズをすべて満たせる数少ない車種がXV。全長は4500mm以内で最小回転半径も5.4mだから、初心者にも扱いやすい。
インプレッサスポーツがベースだから走行安定性にも優れ、ベテランドライバーが峠道で機敏な運転感覚を味わえる。
最低地上高は200mmだから悪路のデコボコを乗り越えやすく、全高は1550mmだから立体駐車場も使いやすい。SUVとしては低重心だから、高速道路でも左右に振られにくく安心して運転できる。
ベースのインプレッサが優れているからXVもさまざまなユーザーを満足させられる。
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