ベンツGクラスの人気衰えず!! 日本人はなぜGクラスが好きなのか?

■中古車でGクラスを購入する場合、どれを選べばいい?

 そういった新車や新古車ではなく「純粋な中古車」としてメルセデス・ベンツ Gクラスを購入する場合は、どのあたりの年式およびグレードを選ぶべきだろうか?

 これについても、Gクラスはやたらと長い歴史を持つクルマだけにひと言で端的に「こう!」とまとめるのは難しいのだが、基本的には以下の考え方で臨むのがよろしいとは思う。

■いわゆるイケてる感じのキラキラしたGクラスに乗りたい


■先代末期のG350dロング 中古車相場:760万~1300万円

Gクラスは細かく改良を受けていて、2012年のマイナーチェンジでLEDライトが装着されるなど、内外装が大幅に変更された
Gクラスは細かく改良を受けていて、2012年のマイナーチェンジでLEDライトが装着されるなど、内外装が大幅に変更された

★ベストカー厳選中古車 メルセデス・ベンツGクラス 760万円~

 乗り味は現行型より若干無骨なニュアンスとなるが、「そこが逆にいい!」とも言え、また現行型以上に四角四面なフォルムにもタイムレスなカッコよさがある。

 そして「キラキラしてイケてる感じ」も2016年式以降のG350dなら十分以上であり、ディーゼルターボエンジンのパワーとトルクも、これまた十分以上。

 そして数年後の売却額も(距離を大幅に延ばさない限り)なかなかの高値になると予想される。

2012年のマイナーチェンジでインテリアデザインも変更。オーディオやナビを操作するコマンドシステムを採用した
2012年のマイナーチェンジでインテリアデザインも変更。オーディオやナビを操作するコマンドシステムを採用した

■さらにキラキラした感じのGクラスに乗りたい


■先代末期のG350d ヘリテージ エディション 中古車相場:960万~1400万円

2018年4月に発売された日本限定のG350dヘリテージエディション。当時の新車価格は1190万円
2018年4月に発売された日本限定のG350dヘリテージエディション。当時の新車価格は1190万円

★ベストカー厳選中古車 メルセデス・ベンツGクラス 960万円~

 2018年4月に発売された先代Gクラス最後の特別仕様車で、Gクラス39年の歴史をモチーフとした日本限定モデル。

 長い歴史のなかで特に人気が高かったボディカラー、プロフェッショナルブルー(原名:チャイナブルー)やライトアイボリーなどの5色を特別設定し、さらにブラックペイント18インチ5ツインスポークアルミホイールと、随所にオブシディアンブラックのアクセントを加える「ナイトパッケージ」も特別装備している。

 かなりイケてるエクステリアであり、距離をさほど延ばさなければ、数年後も高値での売却が可能だろう。

ヘリテージエディションのインテリア。本革シート(前席・後席シートヒーター付)やセンターコンソールにHeritage Editionプレートが装着される
ヘリテージエディションのインテリア。本革シート(前席・後席シートヒーター付)やセンターコンソールにHeritage Editionプレートが装着される

■キラキラしてなくていいので、ほどよい予算でGクラスを購入したい


■2000年~2010年頃のG500LまたはG550L 中古車相場:450万~650万円

少し古くても値が落ちず、2000年代のちょっと古いGクラスでも見た目にはあまりわからない。写真は2006年式のG500
少し古くても値が落ちず、2000年代のちょっと古いGクラスでも見た目にはあまりわからない。写真は2006年式のG500

★ベストカー厳選中古車 メルセデス・ベンツGクラス 450万円~700万円

 先代の中古車でも1000万円オーバーとなるのが一般的なGクラス。それゆえ「そんなカネ、あるはずないだろ!」という各位も多いはず。もちろん筆者もそんなひとりだ。

 その場合は、中古車市場でそれなりの数が600万円前後の車両価格で流通している「2000年代のG500(2009年からはG550)」が、ちょうどいい感じの選択肢になるだろう。

 2016年以降の末期型と違ってあまりキラキラしていないため、いわゆる富裕層感は特にないが、これはこれで落ち着いており、「逆にシブい」とも言えるだろう。

 ただし中古車のコンディションは玉石混交であるため、購入時はメンテナンス履歴や原状などをしっかりと見極める必要がある。

 また同時期のG320Lは比較的安価だが、やや非力でかったるいため、価格に惹かれて購入しても、購入後に「ううむ……」と感じてしまうかもしれない。

 まぁこのあたりの感じ方は人それぞれなので、もしもG320系を買うという場合は、可能であれば試乗し、その力感をご自身で確かめていただきたい。

2007年式G500のコクピット
2007年式G500のコクピット

 以上が「基本的なおすすめグレード&年式」となるわけだが、筆者個人の趣味嗜好からすると「当たり前すぎて、ちょっとつまらないな……」と思ってしまう。

 もちろん悪い選択ではないのだが、王道すぎて、同じような車に乗っている人の数が多すぎて、どうにも満足できないのだ。

 そして、もしもあなたが筆者と同じような考え方をするタイプであるなら、おすすめはズバリ「ショートボディの先代Gクラス」となる。

 ロングボディのGクラスは、なんというかこう「権威!」のようなニュアンスが漂うクルマだが、ショートボディのそれは「軽快!」「普段着!」「若さ!」のような言葉が似合う、スポーティで稀有なプレミアムSUVであるため、ある種の人には大いにおすすめなのだ。

 だがロングボディと比べるとタマ数は圧倒的に少なく、そして筆者のようなへそ曲がり各位からの人気はそれなり以上に高いため、ショートボディの中古車相場は決して安くない。具体的には600万円から800万円ぐらい……といったところだ。

 安くはないが、「猫も杓子も」といった感じのクルマがどうしても好きになれない人にとっては、その金額を出すに値する素晴らしい選択肢であるとは思う。高いけど……。

【画像ギャラリー】芸能人御用達!変化していないようで結構変化しているベンツGクラス写真集

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!