13年落ち&11年落ち超の自動車税重課税ワースト5は?
日本の自動車税には「ハイブリッドカーを除く13年超のガソリン車と11年落ち超のディーゼル車は環境負荷が大きいため旧自動車税額の15%増し」というものがある。
ドイツでは古いクルマにヒストリックカーというナンバープレートが発行され減税されるのに加え、「古いものを大事に使う」という日本のよき文化を考えるとまったく納得できない制度だ。
古いクルマは趣味性が高く、毎日乗るわけではないことも多々あるのを考えると、重課税には年式だけでなく排ガスのクリーン度や走行距離の加味といった納得できる理由がほしいところだ。
この点はさておき、重課税の場合の自動車税の額は【表】のとおりになる。こちらのワースト5は2000年代以降に限っても書き切れないので、主なものを挙げていきたい。
※6000cc超なし
【1位:4500cc超6000㏄以下/約10万1200円】
・トヨタ 2代目センチュリー(5L)、先代ランドクルーザー(4.7L)
・レクサス LS460(初期モデル、4.6L)、レクサスIS F(初期モデル、5L)
筆者は先代センチュリーに乗っていた時期に年式も13年落ち超だったため、自動車税10万1200円也を2回払ったことがあり、ここまでの額になると逆に気持ちいいところも少しあった。
【2位:4000cc超4500㏄以下/約8万7900円】
・トヨタ 先代セルシオ(4.3L)
・レクサス 先代GS430(4.3L)
・日産 先代シーマ(4.5L)、先代フーガ(4.5L)
【3位:3500cc超4000㏄以下/約7万6400円】
・日産 GT-R(初期型、3.8L)、スカイラインクーペ(最終型、3.7L)
【4位:3000㏄超3500㏄以下/約6万6700円】
・トヨタ アルファード&ヴェルファイア3.5(先代モデルの初期型)、マークXジオ3.5(先代モデルの初期型)、
・レクサス IS350、GS350(先代モデルの初期型、3.5L)
・日産 初代ティアナ3.5、先代エルグランド3.5(モデルの中盤まで)、先代スカイライン3.5
・ホンダ 先代レジェンド(モデルの中盤まで、3.5)
【5位:2500㏄超3000cc以下/約5万8600円】
・トヨタ 先代マークX (モデルの後半まで、3L)、クラウン(三世代前のゼロクラウン終盤まで、3L)
・ホンダ 先代インスパイア(3L)
・マツダ 先代MPV(3L)、
・スバル 4代目レガシィ(3L)
大幅に割愛してもかなりの台数があり、2000年代には2.5L超の日本車がこれだけあったことに驚く。また「あのクルマももうそんな時期なのか」というものが少ないのに加え、「日本向けで6気筒以上となる大排気量車のほとんどは昔からトヨタと日産」という点にも改めて気付く。
◆ ◆ ◆
ちなみに現行車で一番毎年の税金が安いのは軽乗用車/1万800円(6000cc超の約10分の1)、軽商用車/6900円(同約16分の1)に加え、登録車では1000cc以下の2万5000円(同約5分の1近く)だが、EVやFCVも1000cc以下扱いに入る。
そのため、特にトヨタ MIRAIに乗っている人は車格や動力性能の割に自動車が安く、非常に羨ましい。つまり今EVやFCVを買うのは、自動車税でのメリットも大きいということでもある。
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