【2】プライヤ―

「プライヤー」はペンチのような工具で、ものをつかんだり針金をカットしたりすることができます。プライヤーも正式名称はコンビネーションプライヤーという名前が使われています。
これは軸の部分をずらすことで、ペンチよりも大きなものをつかめるようになるためです。ペンチはカッター部分が存在するので、針金などをカットできることが理解できると思いますが、じつはプライヤーも軸に近い部分を使えば針金カットができます。このカット機能がしっかりしたものはプライヤーのガタが少ないものです。
車載工具はけっこうガタガタですが、プライヤー単体で販売されているものは、それなりにしっかりしているものが多くあります。
プライヤーだけ車載しておくのではなく、0.7~1.2mm程度の針金も一緒に積んでおくと、何かが脱落した際などに応急処置ができます。かつて、タイヤチェーンといえば金属チェーンだった時代は、装着後に余ったチェーン部分が暴れないように針金で処理したものですが、今は金属チェーンを使うことも少なくなりました。
【3】プラスドライバー
昔の車載工具に採用されていたドライバーは差し替えることで、プラスとマイナスを使い分けられるものでしたが、今の時代に用意するなら「プラスドライバー」でかまいません。マイナス頭のビスやネジはまず使われていません。
プラスドライバーは先端が細いものから1番、2番、3番の3種が大まかなサイズです。もっとも多く使われているのは2番なので、まずは2番を用意しましょう。
もし2本用意するなら1番と2番がいいでしょう。理想は3本を用意することです。なにかのときのためにマイナスドライバーも用意しておこう……はやめたほうがいいでしょう。
マイナスドライバーは使う部分がないだけでなく、空き巣ねらいの道具として使えるということで所持しているだけで問題視されることがあるからです。同様に刃物やバールなどもクルマには搭載しておかないほうがいいでしょう。
【4】パンタグラフジャッキ

ジャッキがあっても、スペアタイヤがないと役に立たないと思うかもしれません。たしかにパンクという事態に対してはスペアタイヤがなければ役に立ちません。
パンク対策でジャッキを積む場合は、スペアタイヤとホイールレンチもセットで用意する必要があります。しかし、ジャッキを積んでおくと取り付けにくいタイヤチェーンなどをすんなりと装着できることもあります。
ジャッキは車載用の「パンタグラフジャッキ」がいいでしょう。車載用のパンタジャッキはよくできていて、トランク内にスッキリと収めることができますし、固定もしやすくなっています。メーカーごとに若干サイズも異なりますし、車種によっては汎用品ではマッチングしないこともあります。
新車でクルマを買っているなら、ディーラーの営業マンに「廃車にするクルマがあったらジャッキを確保しておいて」と頼んでおけば、タダでジャッキを手に入れることもできる可能性があります。
また、安全にジャッキアップするためには輪留め(タイヤストッパー)も用意しておくといいでしょう。

コメント
コメントの使い方プライヤーは挟むだけでカットはできませんよ。カットできるのはペンチです。