■エンジンは直4が人気、FF設定のないハイブリッドは避けられる傾向が
エンジンラインナップは、2.5L直4ベースのハイブリッド、2.5L直4、3.5L V6が用意されているが、圧倒的に2.5L直4が選ばれているとのこと。
「中古車市場では人気の高いアルファードとされるものの、3.5L V6は自動車税などの維持費の問題もあり、人気が低くリセールバリューもアルファードとしては期待できません」とは、中古車市場に詳しいA氏。
ハイブリッドについては、FFの設定はなく全車4WDとなってしまうことも、2.5Lガソリンに選択が集中しているようである。
ミニバンで気になるシート構成については、ガソリンを例に見ていくと、廉価グレードのXとそのひとつ上のSには、セカンドシートがベンチタイプとなる乗車定員8名仕様となっている(Sは7名仕様の選択も可能)。
もちろん購入者個々の使い方の違いで、7名もしくは8名乗りのいずれかを選ぶことになるのだろうが、リセールバリューを考えると、セカンドシートが独立2名乗車仕様となっているものが圧倒的に人気は高いとのことである。
■シートは本革または合成皮革がマスト
内装色については、筆者はベージュ系が好きなのだが、前出セールスマンによると
「アルファードではベージュ系の内装色をフラクセンと呼んでおりますが、こちらは2.5 Lガソリン仕様ですと、8名乗車のみとなるXしか選ぶことはできません。
3.5LV6では7名乗車ならば、GFで標準となりますが、エグゼクティブラウンジではブラック内装がスタンダードで、ベージュ系は契約時に選択することが可能です」と説明してくれた。
シート表皮については、ガソリン車をみると、エグゼクティブラウンジ系が“プレミアムナッパ”という本革となり、GF(V6)、SC(V6)、S Cパッケージ(2.5L)が合成皮革、SとXがファブリックとなっている。
前出セールスマンによると、確実とまではいかないがファブリック地のアルファードはリセールバリューという側面では賢い選択とはいえないので、本革ではなくても、合成皮革シート仕様を選んでおいたほうが良いとのこと。
■総合すると『S Cパッケージ』がベストか?
ここまででいったん整理すると、アルファードのベストチョイスとしては、ボディカラーはホワイトパール、シートパッケージはセカンドシートが独立した7名乗車でシート地は本革もしくは合成皮革となる2.5L直4エンジン搭載車となる。
この条件に当てはまるカタロググレードではSグレードとなる。そして、そのSグレードでもV6に設定されているSCグレードと装備内容が同じになる(例えば上級グレードの証である、内側から外側に流れるように光るシーケンシャルウインカーなどが標準装備となる)、S Cパッケージにたどり着いた。
セールスマンいわくS Cパッケージが人気グレードとはいうものの、ベストチョイスはどれかを絞り込んでいくと、自然に行き着くのがこのS Cパッケージのみであり、リセールバリューもアルファードのなかではこのグレードがより期待できるとのことであった。
さらに上級にはエグゼクティブラウンジがあるのだが、こちらはかえってS Cパッケージに比べ、リセールバリューは伸び悩むとは前出A氏。
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