■ココが一芸→超オールマイティなことが一芸/RAV4 PHV
RAV4 PHVは18.1kWhのバッテリーを搭載し、電気自動車としても公表値で95km使え、1500Wの給電が可能なプラグインハイブリッドなのに加え、フロントモーターの大幅なパワーアップによりフルパワーとなるシステム出力は306馬力、0~100km/h加速は6.0秒とスポーツカー並みの速さを誇る。
これでは「一芸と対照的な超オールマイティなクルマ」と言われそうだが、人気のSUVでPHV、電動化時代のなかにあって、ここまでオールマイティだと「これも一芸」という解釈もできるのではないだろうか。
ここまできたら、強力な動力性能により見合った強化された足回りやブレーキを持つスポーツグレードをGRスポーツの名前で追加してもらい、超オールマイティを極めてほしい。
■ココが一芸→5人乗っても後席を倒さずにゴルフバッグ4個積める/ホンダシャトル
シャトルは先代フィットをベースにした5ナンバーサイズのコンパクトステーションワゴンで、このジャンルには継続生産されているカローラフィールダーもある。
しかし、カローラフィールダーは新車で買える残り時間が「そろそろ終わり」となっていることもあり、シャトルは「今後唯一のコンパクトステーションワゴンになりそう」という一芸を持つ。
シャトルは乗って感じる個性こそないものの、フィットベースだけにキャビンやラゲッジスペースといった広さはミドルクラスのステーションワゴン並みと、実用性は非常に高く、実用車として割り切って安価な1.5リッターガソリンを選ぶのも賢明な選択の1つといえる。
やはりなんといっても最大の魅力はラゲッジルーム。5ナンバーサイズながら、通常5人乗りの状態で570L、後席を倒せば1141Lに拡大するラゲッジルームの広さ。
しかも後席を倒さずに9.5型(ドライバーのシャフトの長さは46インチ)の4個も搭載できるのは特筆すべき点。こうした点も一芸といえる。
■ココが一芸→MTとディーゼルエンジンとの対話が最高!/マツダのディーゼル車+MT
ディーゼル車はいい意味でエンジンの主張が強いものもあり、一度乗っておきたい存在だ。
そのなかでエンジンを楽しむという要素も濃厚に備えているのが、マツダ2の1.5、CX-3の1.8、マツダ6とCX-5の2.2に設定されるマツダ車のディーゼル+MTの組み合わせ。
特にマツダ6とCX-5のディーゼル+MTは図太い中低速トルク、高回転域まで回した際の速さと表情豊かで、それをMTなら自分で操作を楽しみながら、ダイレクトに楽しめるというのは、代わりのクルマがほとんど浮かばない貴重な存在だ。まさしく一芸といえるだろう。
■ココが一芸→硬派なSUV的な魅力のミニバン/デリカD:5
185mmというSUVに匹敵する最低地上高やロックモードも備える4WDなど、ミニバンでありながらSUV並の悪路走破性を備えるという意味ではおそらく世界唯一のモデルだ。
「ミニバン寄り」と書いたようにミニバンに求められる居住性もボディサイズ相応の広さを備えるのに加え、シートがシッカリとした厚みを持つ点など、快適性も良好だ。硬派なSUV的な要素を持つミニバンが一芸といえる。
さらに2019年の超ビッグマイナーチェンジでクルマの熟成に加え、自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロールといった安全&運転支援システムも装着されているだけに、現行モデルの登場から14年が経った今でも堅調に売れているのもよく分かる。
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