■アガリの準備としての「初めてのハイブリッドカー」
別にアガリの準備をする必要もないのだが、もしもあなたが、まだハイブリッドカーを愛車にしたことがないのなら、クルマ好きのヨロコビを広げる意味で、ぜひお薦めしたい。
今年、私の友人のフェラーリ用マフラー職人(52歳)が、中古のレクサスCTを購入した。彼は、自身5台のフェラーリを乗り継いだフェラーリマニア。電動化とは正反対の世界に生きてきたが、その彼が初めてハイブリッドカーを自家用車にして、その面白さに、“どハマリ”した。
「燃費計の数字を伸ばすのがメチャメチャ面白くって、頭の中の8割は燃費のことになりました。ガソリン価格が上がれば上がるほど、ヨッシャー! って思いますし(笑)」
私も初めて初代プリウスを買った時は、そのヨロコビの奥の深さに震撼した。クルマ好きほどハイブリッドカーにハマる! 燃費はいいし、飛ばさなくなるから安全。ゆっくり走れば走るほどヨロコビが増幅するのだから、老化しても頭脳ゲーム的に楽しめる。アガリのひとつ前のクルマとして大推薦である。
初代プリウスが登場してからすでに約四半世紀。日本にはハイブリッドカーがあふれている。そのどれを買っても、それなりのヨロコビはあると思うが、究極は現行型のヤリスハイブリッドだ。
とにかく燃費がケタはずれ! 実燃費でリッター40キロが狙える! いままでリッター10キロそこそこのクルマで満足していたクルマ好きにとって、それはまるで天上界。突如自分がオリンピック選手になったような感覚が味わえるはずだ。
しかもヤリスハイブリッドは、軽量コンパクトでスポーティゆえ、従来的なクルマのヨロコビも十分満たしている。ヤリスの毒虫顔がイヤなら、新型アクアもイイネ!
■災害に備えて、「コンパクトなクロカン4WD」
若い頃は「災害なんぞオレとはカンケーねぇ」と思うものだが、年を取るほどに、備える気持ちが高まってくる。備えるだけでなんとなく楽しくなる。
災害への備えと言えば、やっぱりクロカン4WDということになるだろう。その究極は、登場したばかりのランクル300だ。なにしろ世界最強の信頼性を持つオフロード4WDなのだから! 新登場のディーゼルターボなら燃費も悪くない。GRなら顔付きもイケてる。中高年でもモテをあきらめない! みたいな気持ちにもなれる。
しかし、納車待ち4年(?)というのは大きなネックだし、60代、70代で、巨大なランクル300というのも、ちょっとキツくないですか? 人間、年を取るほどに、小さいクルマがうれしくなるものです。これは赤ちゃん返りなのでしょうか。
小さくて無敵のクロカン4WDとなると、現行ジムニーで異論はあるまい。でも、こっちも納車待ちが2年……。もちろん待ってもいいですよ。あるいはプレミア払って中古車を買ってもいい。ただ、ジムニーは3ドアだし、ATだと燃費はぜんぜん良くないし、なんだかんだと家族から不満が出るかもしれない。
そこで、ぐーっとレベルを落として、タフトの4WDモデルでどうでしょう? タフト、いいクルマですよ。シャーシはDNGA。ビックリするほどしっかりしている。
ライバルのハスラーより若干イイ! タフトで災害への備えになるのかと言われれば微妙だが、別にランクル300やジムニーなら生き残れるというわけではなく、日本では「フツーのクルマよりは多少水没に強い」くらいのものじゃなかろうか。ならタフトで良くないですか?
まあ、具体的な車種はみなさんの妄想におまかせします!
コメント
コメントの使い方