サボりがちだけど季節の変わり目「お疲れメンテ」で愛車は寿命が大幅アップ

サボりがちだけど季節の変わり目「おつかれメンテ」で愛車は寿命が大幅アップ

 暑かった夏が過ぎ、ようやく過ごしやすい季節になってきた。半袖から長袖に変わり、季節の移ろいを感じているのではないでしょうか?

 ところが愛車のほうは、真夏の炎天下で酷使され、人間が気付かないだけで実はかなりのお疲れモードなのである。そして、短い秋も過ぎ、クルマにとって厳しい冬が待ち受けている。

 夏から秋に変わった、季節の変わり目の今、愛車のメンテナンスを行う必要がある。と同時に、厳しい冬に向けてのどのような準備をしたらいいか、モータージャーナリストの鈴木伸一氏が解説する。

文/鈴木伸一
写真/Adobe Stock(トビラ用写真:jozefklopacka@Adobe Stock)

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■酷暑を過ぎたクルマはどこをメンテすればいいのか?

 何もせずとも汗が流れ落ちてくる真夏の炎天下、ただ立っているだけでも体力を消耗し、家に帰るとドッと疲れが押し寄せてくる。そんな真夏の暑さ、クルマにとっても辛く、熱に関連するトラブルのリスクが格段に高まり、主要メカの消耗もより早く進行する。走っていればエンジンルームにも風が入るからまだよいものの、渋滞に巻き込まれて止ってしまうと途端に灼熱地獄と化すからだ。

 このため、夏の終わりにはクルマにも確実に疲れが溜まっている。夏が終わって秋が過ぎると、寒さ厳しい冬が待ち受けている。無用なトラブルで悩まされる前に、疲れた愛車のリフレッシュ(点検・整備)を実施したい。

■エンジンオイル:夏場の劣化は早いので黒く汚れていたら交換したほうがよい

酷暑の後、お疲れモードのエンジンを労わるためにエンジンオイルをこの時期に交換したい(Piotr@Adobe Stock)

 外気温の高い夏場はエンジンの発熱量が高くなり、渋滞のノロノロ運転といった状況下では劣化もより進行する。このため、普段使いでは走らない長距離を走行したり、長時間の渋滞に巻き込まれる可能性があるときは、出かけるときは最低限、オイル量のチェックくらいはするべきで、もしもオイル交換を怠っていたなら出発前に交換がベスト!

 量が少なかったり劣化したオイルでは満足な潤滑が行えないため、エンジンの回りが重くなったりアイドリングが不安定になることが。また、エンジンオイルには「冷却」や「洗浄」といった働きもあるため、オーバーヒートの要因にもなるからだ。

 そして、夏の終わりには「お疲れ様」という気持ちを込めて、オイル量や劣化のチェックを行う。これが何よりも大切で、お出掛け前のメンテを怠っていたなら、特に重要となる。忘れずに実施したい。

 そのエンジンオイルの点検、エンジンの側面に挿入されている「オイルレベルゲージ」を引き抜くだけで簡単に行える。まずはボンネットを開け、どこにセットされているか確認したい。頭部に黄色い指かけが付いているのですぐにわかるはずだが、初めてならオーナーズマニュアルで確認を! 

 さて、レベルゲージを引き抜いたなら、先端に付着しているオイルをウエスできれいに拭き取っていったん元に戻す。そして、再び引き抜いたときゲージ先端に付着したオイルで判定する。

 ゲージ先端には上下2本の線溝があり上が「Hiレベル」、下が「Lowレベル」を意味していて、このHとLの間にオイルが付着してればオイル量はOK! Lレベル近辺まで減少していたときはHレベルまで補充しておきたい。

 また、劣化の判定。これは素人が目視したところで正確な判断などくだせない。エンジンオイルには洗浄効果もあり、交換直後なのに汚れを取り込んで真っ黒ということも珍しくないからだ。

 このため、あくまで目安となるが、レベルゲージに付着したオイルをきれいなウエスに1滴たらして、汚れの広がり方を確認してみたい。中心に汚れが凝縮され、その周囲に透明感のあるオイルが広がるようならまだ大丈夫。全体に真っ黒なオイルが広がるようなら劣化している可能性大だ。

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