■冷却水:酷暑でお疲れモード、減りはないか、劣化や漏れがないかチェック!
性能向上が著しい近年のクルマはオーバーヒートを起こしにくくなっており、統計的にも減ってきている。また、8年間交換不要という超・長寿命なスーパーLLCの普及によって冷却水もメンテナンスフリー化しつつある。
とはいえ、乗りっぱなしで、必要最低限の日常メンテすら怠っていたとしたら、この限りではない。特に夏場は注意が必要だ。冷却水温が上がりやすいため蒸発量が増え、正常な状態でも冷却水が減る可能性が高まるからだ。
また、冷却水の循環経路には様々な補器類が配置されており、それらが全て正常に機能して初めて適温に保たれるわけで、メンテを怠ると各部の劣化を早めることにもなる。
そんな夏場に植え付けられてしまったトラブルの種が、秋から冬にかけて芽生えるのを防ぐため、夏の終わりには冷却水の管理をキッチリ行っておきたい。
さて、冷却水の点検はラジエターキャップの基部に接続されたオーバーフローパイプを辿っていた先にある「リザーバータンク」で目視で行える。タンク側面には上限と下限を示すラインが表示されているので、その間に液面があればOKだ。
ただし、水温に応じて液面が変化するため、点検はエンジンが冷えているときに行うのが原則で、補充するときは市販の「LLC補充液」を利用する必要があるので注意したい。
また、点検時は劣化や水漏れの有無にも気を配る必要がある。LLCはワインのような透明な赤もしくは青や緑色で、もしもサビ色に変色していたら劣化している証拠で要交換。
そして、「チェックするたびに補充が必要」な状態だったら水漏れの疑いがある。冷却ホースやその接続部、ラジエター、エンジン回りに冷却水が漏れた跡(白い筋が残る)が、駐車場のエンジン下回り位置に水貯まりないかチェックし、疑わしい痕跡を発見したら、ただちにプロに点検を依頼したい。
■バッテリー:頻発するトラブル常連だけに酷暑が過ぎた今こそ点検必須!
真夏の炎天下、外気の温度が34℃の夏日にはエンジンルーム内に置かれたバッテリー液(電解液)の液温は50℃にまで達する。このため、夏場は充・放電に伴う化学反応が必要以上に活発になり、自己放電や劣化が進みやすくなる。車載されているDC12Vを発生する「鉛バッテリー」は、電解液と極板の間に起こる科学反応によって電気を貯めたり放出する働きをしているからだ。
さらに、渋滞路でのアイドリング時には発電量が消費電力を補いきれず、放電する一方の状態になりやすく、最悪、走行中にバッテリー上がりを起こすことも。
近年、この手のトラブルが増えている。エンジンルームに様々なメカがビッシリ詰め込まれている近年のクルマは熱が抜けにくく、電子制御にパワーアシストと電気負荷も増す一方だからだ。
そんなわけで、バッテリー上がりを起こすことなく真夏の炎天下を乗り切れたとしても安心は禁物!
ダメージは確実に蓄積されており、爆弾を抱えている可能性もあるので、気温が下がって化学反応が鈍くなり性能が低下する冬に突入する前に、バッテリーのコンディションをチェックしておきたい。
なお、近年主流のMFバッテリーのケース上面には、コンディションを目視確認できるインジケーターが設置されている。まず、
このインジケーターを確認。もしも「良好」以外だったらプロに点検を依頼したい。
次にターミナルをチェックする。接触不良があると電気の流れが悪くなり、緩んだだけでセルが回らなくなることがあるので注意。
緩みや腐食(白い粉が付着する)のチェックも大切で、多少でも緩んでいたならボルトを増し締め。もしも腐食してたら、取り外して磨いてからグリスを塗布しておきたい。
コメント
コメントの使い方