続々と登場する派生車!! 特にノートオーラは秀逸
続々と登場しているノートの派生車について、確認していこう。まず、2021年2月にはノートの4WDモデルが追加。同時にノートAUTECHも発売された。同年8月には「ノートオーラ」が、10月には「ノートAUTECHクロスオーバー」が登場。今後は「ノートオーラNISMO」も登場することが発表されている。ハイペースで次々と登場したこれらの派生車たちは、それぞれ独立した役割を担っており、いずれもいいところをついている。
●ノートAUTECH(250万円~)
湘南ブルーの鮮やかなカラーリングをまとったボディ(AUTECH購入者の50%はこの湘南ブルーを選ぶらしい)や専用アルミホイール、メッキ無しのシルバーエアロパーツなど、AUTECHでトータルコーディネートされたスタイリングは、先進的なノートのエクステリアデザインをさらに昇華させており、スマートでカッコよい。
インテリアも、青いレザレット(人工皮革)の前後シート表皮や、インパネのブルーの木目調「紫檀(シタン)」柄の塗装、そしてあちこちに使われている青いステッチなど、コーディネートセンスが抜群。街中ですれ違うと、どことなく、「おっ」と目につくきらびやかさがある。おしゃれでアクティブな、若々しい上質感は、ノートAUTECHならではの魅力だ。
●ノートオーラ(261万円~)
ノートを上級コンパクトカーに仕立てた「ノートオーラ」。ボディ幅を広げて3ナンバー化し、第2世代e-POWERを、現行ノートからさらに、最大出力18%UP(85kW→100kW)、最大トルク7%UP(280Nm→300Nm)させている。
ノートとノートオーラの走りで、圧倒的に違うのが静粛性の高さだ。具体的には、フロントおよびサイドガラスを透過する音が、ノートと比べて圧倒的に静か。これは、フロントガラスの中間膜に遮音性能の高いものが織り込まれていることによるそうだ。
また、インテリアのクオリティが、ノートからさらに上がった。運転席目の前にある、12.3インチのフルTFTメーターは、欧州プレミアムコンパクトとも互角に戦えるほど、サイズも充分に大きく、かつ視認性も良い。本革ステアリングも標準装備だ。BOSEのパーソナルプラスサウンドシステムも、相当頑張ったと思う。合計で8つのスピーカーを駆使し、運転席で聞く音の臨場感が半端ない。機会があればこれはぜひ、味わってみてほしい。
ノートAUTECHがおしゃれで若々しい上質感であったのに対し、ノートオーラは「落ち着いた大人の上質感」。非常に良いバランスに仕上がった、上質なコンパクトカーだ。
●ノートAUTECHクロスオーバー(253万円~)
ノートAUTECHとインテリアは共通とし、車高を25mm(そのうち10mmはタイヤ外径アップによるもの)上げて走破性を高めた、ノートAUTECHクロスオーバー。大径タイヤと専用16インチホイール、樹脂フェンダーモール、ルーフモールド、そして前後にクロスオーバー専用エンブレムを搭載。フェンダーモールを含めて全幅1700mmジャストに収め、5ナンバーサイズを死守している。
ノートAUTECHとの価格差は、なんと3万3400円程度。ノートAUTECHと、リフトアップしたノートAUTECHクロスオーバー、用途や好みで選べるというのは、購入希望者にとっては悩ましくもあるが、ありがたいことだ。ファクトリーカスタム車ならではのまとまり感を楽しみつつ、オシャレかつアクティブに乗って欲しい、というAUTECHの狙いにピッタリとマッチする一台となっている。
●ノートオーラNISMO(287万円~)
ノートオーラをベースに、NISMOのレーシングマシンを思わせるド派手なエアロパーツの数々で武装し、低重心かつワイドアンドローなフォルムで発表された、ノートオーラNISMO。フロントオーバーハング・リヤオーバーハングの延長、サスペンションのローダウン、リヤスポイラー形状の最適化など、車両全体で、ダウンフォースを増大させた。タイヤは、超ハイグリップな、ミシュラン製パイロットスポーツ4(サイズは205/50R17)を装着。
パワートレインは、ベースとなるノートオーラと同じだが、味付けが大きく変えられており、ノートオーラのSPORTモードがNISMOのECOモード相当になるよう調節したうえで、NISMOモードを新設。この「NISMOモード」が、パンチが効いていて実に面白く、力強く伸びのある加速感を味わえるようにセッティングされている。
第2世代e-POWERのシームレスで強い加速力と、それに呼応するシャープで強烈なハンドリングをもつノートオーラNISMOは、クルマ好きをうならせる、極上なホットハッチに仕上がっている。
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