■低燃費車2位:アクアB(WLTCモード燃費:35.8km/L)
アクアのプラットフォームはヤリスと共通だが、全長は110mm長く4050mmになる。車内も広く、車両重量は一番軽いBが1080kgだから、ヤリスハイブリッドXを30kg上まわる。
それでもアクアBのWLTCモード燃費は35.8km/Lだから、ヤリスXに近い。売れ筋のGやZでも33.6km/Lに達する。
アクアはヤリスに比べると、後席の居住性、内装の質、乗り心地、走行安定性を向上させた。機能やデザインと、車両重量の増加を考えると、アクアの燃費効率も優れている。燃費性能の優れたファミリーカーが欲しいユーザーに適する。
■低燃費車3位:プリウスE(WLTCモード燃費:32.1km/L)
低燃費ランキングの3位はプリウスEで、WLTCモード燃費は32.1km/Lだ。ヤリスとアクアは5ナンバーサイズのコンパクトカーで、直列3気筒1.5Lエンジンをベースにするが、プリウスは全長が4575mmの3ナンバー車だ。ハイブリッドに使われるエンジンも、直列4気筒1.8Lになる。
車両重量は最も軽いEが1320kgだから、ヤリスハイブリッドXに比べて270kg重い。それに合わせてエンジンの排気量も拡大されている。
それでもプリウスEのWLTCモード燃費は32.1km/Lと良好だ。空力特性も優れ、ヤリスXと比較して、燃費数値は約10%しか悪化しない。売れ筋のSやAも30.8km/Lになる。
プリウスは、ヤリスやアクアに比べて後席と荷室容量に余裕があり、ファミリーカーとしても快適に使える。ミドルサイズのボディを備えながら、売れ筋グレードで30km/Lを超えるWLTCモード燃費は注目される。
■低燃費車4位:ヤリスクロスハイブリッドX(WLTCモード燃費:30.8km/L)
ヤリスとアクアはコンパクトカー、プリウスはミドルサイズのハッチバックだが、ヤリスクロスはSUVだ。ハイブリッドシステムは、ヤリスと同様、直列3気筒1.5Lエンジンをベースにしたタイプを搭載する。
ベーシックグレードのハイブリッドXは、車両重量も1160kgに収まり、WLTCモード燃費も30.8km/Lと良好だ。SUVの中では、燃費性能が最も優れている。
3ナンバー車ではあるが、全長は4180mmと短く、後席と荷室は狭い。それでもヤリスよりは実用性が高い。SUVとあって、走りやデザインの楽しさと低燃費を両立させたいユーザーに適する。
■低燃費車5位:カローラスポーツハイブリッドG(WLTCモード燃費:30.0km/L)
カローラスポーツハイブリッドは、基本的にはプリウスと共通のハイブリッドシステムを搭載する。ハイブリッドGは16インチタイヤを装着して、WLTCモード燃費は30km/Lだ。Zは18インチタイヤにグレードアップされ、車両重量も30kg重く、WLTCモード燃費は25.6km/Lになる。
低燃費のハイブリッドながら、スポーティな運転感覚を味わえることが特徴だ。クルマ好きのユーザーに適したハイブリッドといえるだろう。
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