■極悪燃費車2位:ランドクルーザー300ZX(WLTCモード燃費:7.9Km/L)
極悪燃費車ワースト2位は、ランドクルーザーに3.5Lガソリンツインターボを搭載したグレードだ。ベーシックなGXとAXのWLTCモード燃費は8.0km/Lだが、売れ筋のZX、GRスポーツ、VXは7.9km/Lになる。プレミアムガソリンを使うので燃料代は一層高い。
先代型のV型8気筒4.6LのWLTCモード燃費は6.7~6.9km/Lだったので、燃費数値はあまり向上していない。その代わり3.5Lツインターボになって最高出力は先代型の318馬力から415馬力に、最大トルクも46.9kgmから66.3kgmに向上した。
現行型のV型6気筒ツインターボは、先代型のV型8気筒に比べて、低回転域から沸き上がるようなトルクとスムーズさには欠けている。その半面、高回転域まで含めて動力性能は上まわる。
車両の性格を考えると、71.4kg-mの最大トルクを1600~2600回転で発揮する3.3Lクリーンディーゼルツインターボも魅力的だが、ガソリンも運転感覚が自然な印象で扱いやすい。
■極悪燃費車3位:レクサスLC500コンバーチブル(WLTCモード燃費:8.0km/L)
LC500コンバーチブルは、V型8気筒5Lエンジンを搭載して、WLTCモード燃費は8.0km/Lだ。クローズドボディのクーペは8.4km/Lだが、コンバーチブルでは燃料消費量が増える。
V型8気筒5Lエンジンの最高出力は477馬力、最大トルクは55.1kgmとされ、最高出力は7100回転で発生する。そのために低回転域から高回転域まで、幅広い領域で加速性能が優れている。
特に気持ちが良いのは5000回転を超えた高回転域で、7000回転付近までダイナミックに吹き上がる。同じV8エンジンでも、RC・Fではエンジンサウンドの演出が過剰だが、LC500では自然に抑えられている。
ソフトトップを降ろした状態では、V8サウンドが心地よく聞こえて、LCならではのパワフルで爽快な走りを満喫できる。価格は1477万円で、燃料消費量も多いが、その効果は十分に得られる。
■極悪燃費車4位:フーガ370GT・FOUR(WLTCモード燃費:8.3km/L)
4位はV型6気筒3.7Lを搭載するフーガの4WDだ。同じ3.7Lエンジンでも2WDは、WLTCモード燃費が8.7~9.2km/Lだが、4WDは8.3km/Lまで下がる。使用燃料はプレミアムガソリンだ。
フーガの4WDはV型6気筒2.5Lには用意されず、動力性能の高い3.7L専用になる。雪道だけでなく、舗装路面における走行安定性を高めることも視野に入れた4WDだ。
4WDシステムは、電子制御される油圧多板クラッチを介して前後輪に駆動力を最適配分する方式で、アテーサE-TSと呼ばれるタイプになる。基本的なメカニズムの構成はGT-Rと同様だ。