■極悪燃費車1位:GT-R(WLTCモード燃費:7.8km/L)
燃料消費量の多い車種は、いずれも動力性能が高く、ボディは大きい。ワースト5車を並べると、WLTCモード燃費は8.4km/L以下に収まる。V型8気筒エンジンを搭載するレクサスRC・Fは8.5km/Lだから、僅差でランク外になった。
最も燃料消費量の多い車種はGT-Rだ。WLTCモード燃費は7.8km/Lで、プレミアムガソリンを使う。ヤリスハイブリッド(36.0km/L)に比べて、燃料代は約5倍だ。
その代わり動力性能も高く、最高出力は570馬力、最大トルクは65kg-mに達する。フル加速を行えば、燃料消費量に見合うパワーを発揮する。価格も最も安いピュアエディションが1082万8400円だから、ヤリスハイブリッドXの199万8000円に比べると5.4倍だ。
つまり、さまざまな数値がヤリスハイブリッドXの5倍になる。おそらく次期型は存在しないので、高性能車の好きなユーザーは、予算が許せば購入しておくと良いだろう。
生産終了が発表されると注文が集中して、短期間で売り切れる可能性が高い。中古車市場では高値になり、有利な条件で売却できると思われる。
■極悪燃費車2位:ランドクルーザー300ZX(WLTCモード燃費:7.9Km/L)
極悪燃費車ワースト2位は、ランドクルーザーに3.5Lガソリンツインターボを搭載したグレードだ。ベーシックなGXとAXのWLTCモード燃費は8.0km/Lだが、売れ筋のZX、GRスポーツ、VXは7.9km/Lになる。プレミアムガソリンを使うので燃料代は一層高い。
先代型のV型8気筒4.6LのWLTCモード燃費は6.7~6.9km/Lだったので、燃費数値はあまり向上していない。その代わり3.5Lツインターボになって最高出力は先代型の318馬力から415馬力に、最大トルクも46.9kgmから66.3kgmに向上した。
現行型のV型6気筒ツインターボは、先代型のV型8気筒に比べて、低回転域から沸き上がるようなトルクとスムーズさには欠けている。その半面、高回転域まで含めて動力性能は上まわる。
車両の性格を考えると、71.4kg-mの最大トルクを1600~2600回転で発揮する3.3Lクリーンディーゼルツインターボも魅力的だが、ガソリンも運転感覚が自然な印象で扱いやすい。
■極悪燃費車3位:レクサスLC500コンバーチブル(WLTCモード燃費:8.0km/L)
LC500コンバーチブルは、V型8気筒5Lエンジンを搭載して、WLTCモード燃費は8.0km/Lだ。クローズドボディのクーペは8.4km/Lだが、コンバーチブルでは燃料消費量が増える。
V型8気筒5Lエンジンの最高出力は477馬力、最大トルクは55.1kgmとされ、最高出力は7100回転で発生する。そのために低回転域から高回転域まで、幅広い領域で加速性能が優れている。
特に気持ちが良いのは5000回転を超えた高回転域で、7000回転付近までダイナミックに吹き上がる。同じV8エンジンでも、RC・Fではエンジンサウンドの演出が過剰だが、LC500では自然に抑えられている。
ソフトトップを降ろした状態では、V8サウンドが心地よく聞こえて、LCならではのパワフルで爽快な走りを満喫できる。価格は1477万円で、燃料消費量も多いが、その効果は十分に得られる。
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