■三菱 ランサーエボリューションX ファイナルエディション
スバルWRXより先に幕を下ろした三菱ランサーエボリューション。
2015年4月にランサーエボリューションXの特別仕様車「ファイナルエディション」を限定1000台で販売した。
ランサーエボリューションX GSR 5速MT車をベースとしたファイナルエディションは、外観はフロントグリルモールをダーククロームメッキに塗装し、バンパーセンターとボンネットフードエアアウトレットを光沢のあるグロスブラック塗装を施している。
さらに、BBS社製18インチ鍛造軽量アルミホイールをダーク調塗装とするなど全体でコーディネートを図り、精悍さを強調している。
インテリアは、室内天井と各ピラーを内装基調色のブラックに統一してスポーティ感を演出。アクセントとしてレカロ社製レザーコンビネーションシート、ステアリングホイール、シフトノブ、パーキングレバー、フロアコンソールリッドにレッドステッチを施している。
搭載する4B11型2L直列4気筒MIVECターボエンジンは、新たにナトリウム封入エキゾーストバルブを採用し、最高出力を向上させ、中高速域で伸びのある出力特性とした。
従来モデルでは、メーカーオプション設定となるハイパフォーマンスパッケージ(ビルシュタイン社製前後単筒式ショックアブソーバー、アイバッハ社製前後コイルスプリング、ブレンボ社製2ピースタイプフロント大径ベンチレーテッドディスクブレーキ、ハイパフォーマンスタイヤ)を標準装備とし、高性能化したエンジンに対応させているのが特長だ。
ランサーエボリューションXファイナルバージョンの車両本体価格は429万8400円というバーゲンプライスだった。
発売されてから約6年が経過しているが、ランサーエボリューションXファイナルバージョンの中古車は約18台流通していて、価格帯は約440万〜約808万円と修復歴有の中古車でも新車時価格を上回っている。
走行距離が伸びていても修復歴がなければ500万円以上というプライスとなっており、まだまだ安定した人気を誇っている。
■日産 R34型スカイラインGT-R Mスペック ニュルVスペックII ニュル
最後に紹介するのは現在中古車相場が上昇し、平均価格が約1724万円、価格が明記されている中古車の最高価格が3500万円という日産R34型スカイラインGT-Rだ。
R34型スカイラインGT-Rのファイナルモデルといえば、2002年1月に限定1000台で販売された特別仕様車のMスペック ニュル/VスペックII ニュルだ。
ボディカラーに先日発表されたGT-R Tスペックにも採用された特別塗装色ミレニアムジェイドを採用。
搭載するRB26型2.6L直列6気筒ツインターボエンジンは、レース用のベースエンジンとして採用されているN1仕様エンジンをベースにエンジンの中心部品であるピストンやコンロッドを重量バランスの均一化を図った高精度バランス品を採用。
その結果、エンジンの高回転域における回転フィールに磨きを書けている。さらに、限定車専用としてゴールドのシリンダーヘッドカバーを採用している。
また特別装備としてフルスケール300km/hスピードメーター、立体成形の専用ブレードネームエンブレムを採用した。限定1000台の特別仕様車は販売開始当日に完売してしまった。
現在、46台流通しているR34型スカイラインGT-Rの中古車のうち、ファイナルモデルとなるニュルはVスペックIIニュルが3台流通していて、いずれも「価格応談」。他のモデルの価格から3000万円は下ることはないだろう。
やはり、熟成の進んだシャシーにスペシャルなエンジンを搭載したスポーツカーのファイナルモデル。中古車の価格高騰は避けられないようだ。
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コメント
コメントの使い方俺に力があったら、旧車を投資対象にする奴全員殺してやるのに…インモラル極まりない車文化になってしまったようだ。今持っている人は末永くお幸せにいてほしい。が、それ以外の人においてはもう世の末のようだ。こんなはずではなかったと悔やんでも、後戻りできなくて絶望が目を覆うばかりだ。