納期はランクル300の4年待ち以上!? レクサスLXの見積りをとってきた!

■気になる納期は? 今注文しても納車は1年後!?

 新型ランドクルーザー300では今注文しても4、5年待ちとも言われているが、レクサス新型LXはどうなのか、ディーラーマンに聞いてみた。

 2月から3月までの初回生産枠で作られるクルマに関しては、2021年11月25日からの予約開始以降入っているオーダーですべて売り切れだそうだ。

 次回の生産枠で作られる車へのオーダーは1月12日に締め切る模様。だがそれなりの数の先行予約が現時点で既に入ってきているようで、取材したお店では10台の予約が入っており、納車は1年程度かかると予想していた。

 ちなみに今回お願いした見積書は2022年6月登録前提で作られていた。現時点では納車まで時間がかかるため、価格変動リスクが取れず、下取り査定価格を出せないということだった。

■転売、海外輸出に関する誓約書の提出はランクル300と同じ

 新型ランドクルーザー300の販売において、海外への輸出、転売を防ぐために誓約書にサインすることが必須だったが、レクサスLXはどうなのだろうか?

「ご名義につきましては、個人様でも法人様でも販売は可能です。ただ法人様の場合は登記簿謄本を頂戴しております。また転売目的をしない覚書は個人様、法人様関係なくご署名はいただきます」とのことだ。

 こうした対策をしていたのにもかかわらず、かかわらず、走行0.3万kmのZX ディーゼルが1398万円で大手中古車情報サイトに掲載されたり(ちなみにZXディーゼルの正規新車価格は760万円)、オートオークションの最大手である「USS」のオークションにGRスポーツが出品され、あっという間に1607万5000円で落札されるという“事件”もあったから、完全防備というわけにはいかないのではないだろうか。

■レクサスLXは海外、特に中東でどうして大人気なのか?

ランクル300よりもさらに上のレクサスLXはステータスシンボルの頂点なのだろうか?
ランクル300よりもさらに上のレクサスLXはステータスシンボルの頂点なのだろうか?

 直近デビューした新型ランドクルーザー300でも、初期ロットに対するオーダーはプレミアム価格で海外に転売する業者からのものが多かったのでは、と話題になった。

 先代レクサスLXは海外での人気が高いため、盗難リスクが高いので有名だが、新型レクサスLXも同様に国内から海外に転売されていくケースが多くなるだろう。

 5年後のローンの価格設定が新車価格の50%というリセールバリューの高さは、海外の需要に支えられている部分もあるので痛し痒しだが……。

 今回のレクサスLXのワールドプレミアもUAEで行われるほど、海外、特に中東ではレクサスLXの人気が非常に高い。そこでUAEに住んでいる筆者の友人に、「なぜレクサスLXはそんなに中東で人気なのか」とメールで問い合わせてみた。返ってきた答えはこうだ。

「ひと言で言うと、レクサスLXに乗ることはステータスシンボル。もうそれに尽きます。一応ちゃんと説明すると、日本と違って基本的に公共交通機関がないのでクルマで長距離を走ることが多く、10万、20万㎞乗っても耐久性が高くてリセールバリューもしっかり残るクルマが中東では人気なのです。

 まさにレクサスLXはそうしたクルマです。ドイツやイギリス、アメリカのSUVと比べると、ランドクルーザーは、割高に見えるかもしれないけれど、結果的には損しないクルマと思われています。

 また、日産のパトロール(日本未導入、かつてのサファリ)とランドクルーザーを比べるとランドクルーザーのほうが故障が少ないと言われていて、インフィニティQX80(日本未導入の大型SUV)とレクサスLXを比べるとレザーシートをはじめとする内装の質感や乗り心地は、レクサスのほうが高いから、ランドクルーザーとLXがやはり人気がありますね。

 我々の親の世代は若い頃にランドクルーザーを運転していた経験を持つ人たちが多くて愛着があるので、歳を取って、より高級感のあるレクサスLXに乗るのは割と自然なことではないでしょうか」。

 レクサスLXは、14年ぶりのフルモデルチェンジということで、待ちわびていたファンも多いだろう。おそらく新型ランドクルーザーと同じように、納車が2年以上となり、中古車市場でもプレミアム価格となるのは確実。欲しい人は早めにレクサスディーラーへ急ぐことをお薦めする。


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