高齢者運転の切り札「サポカー免許」ってなに? クルマ界近未来ニュース3選

■中古EV購入が安心に!? 車載電池性能を点数化

日産リーフのバッテリー。太陽光発電の蓄電や踏切のバックアップ電源として再利用されている
日産リーフのバッテリー。太陽光発電の蓄電や踏切のバックアップ電源として再利用されている

 電気自動車が普及すれば中古車も増えるわけだが、いざ「中古EVを買おう」と決めた時に不安になるのが電池の品質だ。急激な充放電を繰り返した個体は、電池が容量低下を起こしていることが多いのだが、中古車店の店頭ではそれが判別しにくいのだ。

 そんな問題を解決しようと、各国の自動車メーカーやサプライヤーが、車載電池の評価基準作りに動き始めた。

 基準を作るのはEVの国際団体であるMOBI(モビリティ・オープン・ブロックチェーン・イニシアチブ)。ここでは個々の電気自動車の使用年数や走行距離、電池温度や電圧の変化を収集し、改ざんが難しいブロックチェーン(分散型台帳)に記録する。

 EVを売りに出す時にはその個体のデータを計算式に当てはめて数値化し、電池の評価に使おうという狙いだ。

 この仕組みが機能すれば、これまで運や勘に頼るしかなかった中古EVの電池評価が明確になり、消費者の安心感につながる。それだけではない。廃車になった後、EVの電池は太陽光発電などの蓄電システムなどにリサイクルされるのだが、そこでの性能評価も簡単になるわけだ。

 MOBIにはホンダやフォード、BMW、デンソーなど世界100超の企業・団体が加盟しており、今回の電池評価は世界標準規格になる可能性が高い。魅力的なEVが次々と登場するなか、明るいニュースと言えそうだ。

■そのほかの近未来系ニュースを20秒でチェック!

●「バレーパーキング」に新たな試み

 係員が代わりにクルマを駐車してくれる「バレーパーキング」は、自動運転の用途としても注目されているが、三菱重工が新手の仕組みを考案した。

 これはクルマ自体の自動運転機能に頼るのではなく、自動運転を覚えたロボットにクルマを運ばせようというもの。クルマの下にパレットを差し込み、クルマを持ち上げて運んでしまうのだ。

 ロボットを作ったのはフランスのベンチャー企業スタンレーロボティクス。駐車場以外では、輸出車両の船積みなどにも使えるため、注目が集まりそうだ。

クルマを持ち上げて運ぶ三菱重工の自動運転ロボット
クルマを持ち上げて運ぶ三菱重工の自動運転ロボット

●iPhoneに衝突検知機能を搭載?

 アップルが、来年発売するiPhoneに自動車の衝突検知機能を搭載すると報じられている。衝突事故と判断したら、乗員が通報できない状態に陥っていても、自動で通報してくれるらしい。

 自動車にはすでに自動で緊急通報を行う装置が装着できるが、オプションというケースも多く、アイフォーンの機能はありがたい。サービスの詳細は不明だが、iPhoneを買い替える理由がまた増えてしまうかも。

●電気自動車の最高速度記録が更新!!

 アメリカ・ユタ州のボンネビルで、電気自動車の最高速度記録が更新された。

 地元の名門チーム「ヴェスコ」が、1950年代から使ってきた伝統の車体「リトル・ジャイアント」に、テスラのモーターを2基積んでたたき出した記録が時速568km。

 これは2年前にベンチュリが出した記録を12km/h上回る数字だ。ちなみに市販EVの最速は、リマック「ネヴェーラ」が持つ時速412km。

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