■未来のオーナーのために購入時のチェックポイントや愛車のウィークポイントを教えてください
R33GT-Rはボディを重視した方が良いと思います。
内装やエンジンまわりは何とかなるとしても、ボディがアウトだったらすべて台なしになります。特に、各部の錆のチェックは必須です。具体的にはフロントストラットの取り付け値の部分とか。
しかし、エンジンルームを見ただけでは分かりませんし、むしろ一見して錆が見つかるとしたら・・・かなり進行している「末期状態」なので、購入後の出費がかさむかもしれません。
「手に入れればあとはどうにかなるだろう」といった選び方はオススメしません。
現役のR33GT-Rオーナーと一緒に身に行くのもアリかとは思いますが、それでも判別するのは難しいと思います。錆が発生するはボディの内側や下回りが多く、リフトアップでもしない限り見えにくくて判断が難しいですよね。
以前は走行距離やボディカラー、修復歴や装備等の車両の状態を加味したうえで価格が表示されていた印象があります。そのため、買う側もある程度の判断ができました。
現在はプレミア価格か、海外流出対策なのかは分かりませんが、本当に分かりにくくなりました。とはいえ、あるところにはあるはずです。タイミングが合えば極上車に出会える確率はあります。
これまでずっと欲しいと思っていたクルマを目の前にするとつい妥協したくなると思うんです。そこをグッと堪えて「欲を出さずタイミングを気長に待つ」これですかね。
■あなたにとって愛車はどんな存在ですか?
常に放っておけない気になる存在であり、苦労を共にしてきたし、そばにいて欲しい・・・等々、まとめると「永遠の彼女」ですね。奥さんには悪いですが(笑)。
■取材後記
今回、小野さんの愛車であるR33型スカイラインGT-R 4ドアを拝見して「ぶっ飛んだ」。怒られるかもしれないが、あえてこの表現を使わせていただく。それほど驚愕のコンディションだったからだ。
このクルマのまわりだけ時間がゆっくり流れいるのではないか(もちろん、そんなことはないのだが)と疑いたくなるほどの驚愕のコンディションだったからだ。
取材があるから・・・と本気で洗車をしてもこのようにはならないし、莫大な費用を投じて専門の業者にコーティングを依頼しても細部までは手が回らない。
この23年間、小野さんが心血を注いで維持してきたことは(小野さんは多くは語らなかったが)クルマを見れば一目瞭然。まさにコンクールコンディションといえる状態であったことは間違いない。
かといってガレージにしまい込んだりせず、小野さんがきちんと走らせている点にも注目したい。
生産台数422台(諸説あるようだ)といわれるレアなこのR33型スカイラインGT-R 4ドアのなかでもトップクラスのコンディションを維持していることは間違いない。
この貴重なクルマを、小野さんとそのお子さんたちが後世へと受け継いでくれるはずだ。
【画像ギャラリー】手に入れて23年 コンクールコンディションを維持するR33GT-R 4ドアの真実とは?【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.17】(21枚)画像ギャラリー
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