■新型ランクル300のオーナーが続々とセキュリティショップを訪れている
新型ランドクルーザー300が発売されて数ヵ月が経過した。セキュリティの取り付けについてはどんな状況だろうか? 以前もCANインベーダー対策についてお話を伺った、セキュリティプロショップA2Mの撹上氏に最新の状況を聞いてみた。
「新型ランクル300が続々入庫してきています。新しいLXにも指紋認証が装備されるとのことですが、もちろん簡単に盗まれていくでしょうね。
先月、埼玉県、栃木県からLX570の新車が入庫しましたが、どちらの方も2021年4月にシャッター付きガレージから盗まれて、車両保険を使って購入したLXが2021年11月に納車されたという状況です。
シャッターの閉まったガレージの中から盗むのですから……本気ですよね? 新型LXも本気で盗りに来るでしょう!
今一番の問題はCANインベーダーですから、そこに対応できるようセキュリティを取り付けます。メインECUがエンジンを始動しようとしてもその先で配線を切断してエンジン始動を不可能にします。
CANに入り込み、エンジン始動を防ぐものもいくつかありますがA2Mではアナログの強みを活かして対策をしていきます。
この辺りはレクサスディーラーの優秀なサービスマンやセキュリティシステムパンテーラのメーカーであるユピテルの現場の方々と話して決めました。CANインベーダーがアップデートされた時でも盗まれないように対策を講じています」。
ちなみにA2Mを訪れるランクル300オーナーが、入庫時にまず質問するのは『指紋認証を設定しても良いですか?』ということだそう。
エンジンが掛からなくなることを心配しているそうだが、「スマートキーでボタンを押してしまえば問題なく始動できるので設定していただいております」(撹上氏)とのこと。カタログにも書いてあるように、指紋認証がダメでもスマートキーさえあれば始動できるシステムなのである。
間もなく販売が始まる新型LXも、窃盗団が早急に解析して盗まれてしまうのだろうか? いや、システムとしてはランドクルーザー300と同じだから、もう解析も終わっているのかもしれない。
盗まれやすいクルマを守るには純正セキュリティに100%頼るのは危険だ。今回お話を伺った、FIVEWIREやA2Mのような信頼できるセキュリティショップで防犯対策を講じるのがベストな守り方といえそうだ。
【画像ギャラリー】もう「盗みやすい」とは言わせない!! 指紋認証を標準装備した新型レクサスLX(16枚)画像ギャラリー
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