アクア、ノート、ヤリスハイブリッド……どのハイブリッド車を選べばオトクなの!?

■取り回し性ランキングはフィットe:HEVに軍配


●コンパクトハイブリッドの視界&取り回し性ランキング
・1位:ホンダフィットe:HEVホーム
・2位:トヨタヤリスハイブリッドG
・3位:日産ノートX
・4位:トヨタアクアG

 1位のフィットe:HEVホームは、水平基調のボディにより、この4車のなかでは視界が最も優れる。全長も4m以下に収まり、最小回転半径も4.9mだから運転しやすい。

視界に優れるフィット。視界もよく、取り回しに優れる
視界に優れるフィット。視界もよく、取り回しに優れる

 2位のヤリスハイブリッドGは、サイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げたから後方視界は悪いが、全長は3940mmで最も短い。最小回転半径も4.8mに抑えた。

 3位のノートXは、水平基調のボディで後方を含めて視界はいいが、全長は4045mmと少し長い。最小回転半径は4.9mだから小回り性能に不満はない。

 4位のアクアGはサイドウィンドウの下端を後ろに向けて大きく持ち上げたから、斜め後方の視界が悪い。全長も4050mmと長く、最小回転半径は5.2mだ。それでも一般的には運転しやすい部類に入るが、この4車のなかで比べると最下位になる。

■内装の質感はノートがいい

コンパクトカーのなかでは少し高めの価格設定でプレミアム感のあるノート。内装の質感も高め
コンパクトカーのなかでは少し高めの価格設定でプレミアム感のあるノート。内装の質感も高め


●内装の質感ランキング
・1位:日産ノートX
・2位:トヨタアクアG
・3位:ホンダフィットe:HEVホーム
・4位:トヨタヤリスハイブリッドG

 内装の質感では、ハイブリッド専用車が有利になる。ノーマルエンジンを用意する車種に比べて、内装のコストも上乗せしやすいからだ。質感は安全装備などのメカニズムとは異なり、付加価値に含まれる。低価格のノーマルエンジンを用意する車種では、コストを低減しやすい。

 そこで1位はノートXになる。現行型はe-POWER(ハイブリッド)専用車だから、メーターを含めたインパネも上質に作り込んだ。2位のアクアGも、ハイブリッド専用車だから満足できる。

 3位のフィットe:HEVホームは、ノーマルエンジンも用意するが、質感にも配慮した。前方視界を向上させるためにインパネ上部を平らに仕上げ、このデザイン処理は質感を維持するうえで不利だが、フィットe:HEVホームは見栄えも悪くない。4位のヤリスハイブリッドGはコンパクトカーの平均水準となる。

■室内空間最優はフィットe:HEV!


●前後席の居住性&荷室ランキング
・1位:ホンダフィットe:HEVホーム
・2位:トヨタアクアG
・3位:日産ノートX
・4位:トヨタヤリスハイブリッドG

 1位はフィットe:HEVホームだ。居住空間はミドルサイズセダン並みに広く、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕がある。

 後席が広い代わりに荷室長(荷室の奥ゆき寸法)は少し短いが、燃料タンクを前席の下に搭載したから、後席は床面へ落とし込むように小さく畳める。後席の座面を持ち上げて、車内の中央に背の高い荷物を積むことも可能だ。

センタータンクレイアウトにより高い空間効率を誇るフィット。植木のような荷物もこのとおり
センタータンクレイアウトにより高い空間効率を誇るフィット。植木のような荷物もこのとおり

 2位はアクアG。後席に座る乗員の膝先空間は、前述の測り方で握りコブシ2つ弱だ。シートアレンジはシンプルだが、ボディが比較的長いので、荷室長には余裕がある。

 3位のノートXは、後席の広さはアクアGと同等だが、荷室長は下回る。居住性ではなく積載性で差を付けられた。

 4位のヤリスハイブリッドGは、後席の足元空間が握りコブシひとつ少々と狭い。荷室長は相応に確保したが、ファミリーカーとして使うならアクアGを選びたい。

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