■今買える/これから出る国産EVと今後の動向
ハイブリッドモデルでは世界に先行していた日本だが、EVではそこまで先進ではない。これは欧州ほど強力な法整備が進められず、EVを完全に受け入れるインフラが追いついていないこと、そしてまだまだガソリン車に比べてコストがかかるという理由が考えられる。
とはいえ時代がEVに追い風なのは間違いなく、インフラ整備に伴って今後新たなEVモデルが登場することも予想されている。
●トヨタ

出遅れている感のあったトヨタだが、12月に行われた説明会で15台もの新型EVを披露。さらに2030年までにグローバルで30車種ものEVを投入することを発表し、一気にこのカテゴリーでも主導権を握る勢いを見せた。
投資額はおよそ8兆円というから凄まじい。説明会ではレクサスがEV中心のブランドになるとも発表され、あのLFAの後継たるクルマも姿を見せた。
●ホンダ

ホンダのEVへの取り組みは早く、1980年代から開発に着手。1997年にEV Plus、2012年にはFIT EVをリース販売している。そして、2020年10月に新型EVのホンダeを発売。2021年4月には、2040年に自社製の四輪車をすべて電動化するという目標を発表している。
●マツダ

これまでHVを持っていなかったマツダだが、ついにマイルドハイブリッド搭載モデルを市場に投入するとともに、欧州をターゲットに開発したEVのMX-30を発売。現状で市販されているEVはMX-30のみであり、本格的なEV展開はこれからといったところ。
●日産

2010年に発売されたリーフによって、大手自動車メーカーとしてはEVの先駆者となったのが日産だ。そのリーフも2017年にモデルチェンジして、さらに性能を向上させた。
日産は2050年までにクルマのライフサイクル全般におけるカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、2030年代早期には主要市場に投入する新型車すべてを電動化することを目指すという。そのための開発も力を入れている。
●スバル

BRZなどのガソリン車の開発でトヨタと関係の深いスバルは、EVでもこの連携を継続。2022年に販売が予定されている新型EVのソルテラもトヨタと共同開発となる。
BEV専用プラットフォームはトヨタbZ4Xと共用で、外装も多くのパーツが共有される。将来的なEV開発においても、トヨタとの連携が予想される。
●三菱

2009年に世界初の量産型電気自動車のi-MiEVを発売したのが三菱。さらにミニキャブMiEVなどの商用軽EVも販売する同社が、ついにSUVタイプのEVをリリースする。
2021年11月に中国で開催された広州モーターショーで、突然新型EVのエアトレックを発表。まずは中国での販売となるようだが、現時点で日本国内での発売はない。とはいえ今後の展開が期待できる。
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