■現在ラインナップしている5ナンバーの乗用車
●トヨタ
パッソ、ルーミー、ヤリス、アクア、カローラアクシオ、カローラフィールダー、シエンタ、ライズ
●日産
マーチ、ノート(オーラ系以外の標準車、セレナ標準車、キャラバンワゴン標準ボディ、NV200バネットワゴン
●ホンダ
フィット、シャトル、フリード
●マツダ
マツダ
●三菱自動車
デリカD:2、ミラージュ
●スバル
ジャスティ(OEM)
●スズキ
イグニス、クロスビー、ジムニーシエラ、スイフト(スイフトスポーツを除く)、ソリオ、ランディ
●ダイハツ
ブーン、トール、ロッキー
■輸入車
ルノートゥインゴ、フィアット500、フィアットパンダ
乗用車全体で見ると5ナンバー車は、しばらく前に比べめっきり減った。そのため、日本車が日本で2021年に約240万台販売されたうち5ナンバー車は約40%と、20年前の2001年は5ナンバー車が約75%だったのを思い出すと、時代の変化を痛感する。
しかし、現在も日本で販売される日本車の約40%が5ナンバー車というのは、5ナンバー車の車種数などを考えると「根強い需要がある」とも言える。
■3ナンバー車が激増し、5ナンバー車が減った理由は?
排気量に関しては近年ハイブリッドカーや排気量を小さくしたぶんを過給機で補うダウンサイジングターボの増加により、2リッター以上のエンジンを積むクルマが減少していることもあり、ボディサイズだけで考えてみる。
●日本の人口減少によりクルマの需要も減少し、日本専用車は作りにくくなり、ボディサイズをそれほど考えなくていい海外向けのモデルとの共用化が進んだ
●日本向け、海外向けともに主に側面衝突への対応のため、全幅の広いクルマが増えた
と上に挙げた2点が大きい。
■5ナンバー車と3ナンバー車はどちらが使いやすいのか?
日本の道路は3ナンバー車が増えても、道幅が広がった道はほとんどないのに加え、住宅地などの道や駐車場は5ナンバー車を想定したところが多いのもあり、日本では依然として5ナンバー車が乗りやすいのは確かである。
しかし、車種によっては全幅1700mmを超える3ナンバー車でも、5ナンバー車と取り回しをはじめとした感覚がそれほど変わらないこともしばしばある。
その要素としては、
●ミラーtoミラーと呼ばれるドアミラーも含めた実質的な全幅は、5ナンバー車でも3ナンバー車と意外に変わらないことは少なくない。ミラーtoミラー次第では狭いところの通り抜けなどは5ナンバーも3ナンバーも同等に感じる場合もよくある。
●全幅が広いとタイヤの切れ角が大きくなる場合もあり、そういったクルマだとボディサイズの割に駐車やUターンなどがしやすいこともある。
その好例が全幅を5ナンバーいっぱいの1695mmから1730mmに広げた4代目レガシィで、4代目レガシィはターボ車同士だと最小回転半径は5.4mと3代目モデルの5.6mより小さく、実質的な取り回しは全幅が3ナンバーサイズになっても向上していた。
といったことが挙げられる。総合すると日本では5ナンバー車が乗りやすいのは確かながら、視界や全幅の掴みやすさなどによっては3ナンバー車だからといって極端に運転しにくいとも限らないといえる。
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