■番外編:孤高の存在である国産V12エンジンを搭載したセンチュリーを選ぶ!
見栄に情緒を加えるとどんなチョイスになるか?ここは至高のV12エンジンを搭載したセンチュリーを推したい。
もうこんな日本車は2度と買えないことは多くの読者がうすうす気がついているはずだ。
過走行気味の個体が多いのは法人利用を目的としたためと推察される。自身の愛車遍歴のなかに唯一無二の国産V12エンジンを搭載したセンチュリーが加わるなんて、プライスレスかつ胸を張って自慢できることではないだろうか?
トヨタセンチュリー
・生産時期:1997年4月~2017年2月
・エンジン:V型12気筒DOHC
・排気量:4996cc
・最高出力/最大トルク:280ps/46.9kgm、280ps/49kgm
・発売時の価格帯:1113万円〜1253.8万円
・現在の中古車相場:49.8万円~419万円
■まとめ:型落ちでも格安でもトラブル上等でもその時代の高級車を味わえるヨロコビ
見栄を張るというとネガティブに捉えられがちだ。しかし、見栄を張るにも体力がいる。
若い時に無茶をしてでも手に入れたクルマを、何らかの理由で手放すことになったとする。
「いまは手放したけど、あの時俺はV12エンジンを搭載したセンチュリーを手に入れ、乗り回していたんだ」という過去の経験なり事実の有無が、その後の人生に影響をおよぼすことがある。
経験者であれば分かると思うが、この事実の有無がプライドというべきか、意外と精神安定剤になったりもする。「あの時、無理してでも乗っておいてよかった」と、自分自身の気持ちに折り合いを付けることができるのだ。
型落ちでも格安でも、その時代の高級車としてデビューしているわけで、大衆車とはあらゆる点で一線を画していることは間違いない。
海外へと流失したり、自然淘汰で市場から姿を消す前に。ボディを切り刻まれて原形を留めないほど改造されてしまう前に、レスキューを兼ね「ラストオーナー」として至高の1台を選ぶのもありかもしれない。
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