■いざという時に覚えておきたい! パンク時の対処法と注意点
さて、パンクで気になることと言ったら、パンク修理でしょう。
もちろんパンクしたら新しいタイヤに履き替えるのがベストで、できれば摩耗による左右のタイヤの性能差を考慮して、パンクした前輪2輪あるいは後輪2輪を交換できればなおよいと思います。タイヤの摩耗次第では4輪交換したほうがよいこともあります。
現実的には、もしタイヤの摩耗が少なければ、気分的にも交換したくないし、もし出先でパンクしたのなら当面はパンク修理でしのぐというのが現実的な対応になると思います。
そこで、タイヤ交換についても少し触れてみようと思います。
タイヤがパンクしたのが分かったら、安全なところになるべく早く止め、対応をします。0プレッシャーのまま走り続けてしまうと、タイヤ内部がリムとタイヤに挟まれて傷んでしまい再利用ができなくなってしまうからです。
そうはいっても、パンクは突然のことですし、釘などが刺さったまま徐々に空気が抜けていくケースだとパンクに気づくのはなかなか難しいかもしれません。
釘や鉄片などがタイヤに刺さった場合は、カッカッカッと、周期的に硬いものが路面を叩く音が聞こえる場合もあります。
パンクしたタイヤが0プレッシャーかそれに近い状態になると、前輪なら左右どちらかが極端に曲がりにくくなったり、ボコボコとくぐもった異音がすることもあります。
後輪の場合は前輪ほど顕著ではありませんが曲がりにくくなったり、逆に曲がりすぎる感じが強くなることもあります。また、ふらつく感じが強くなります。
普段と運転した感じが違うなと思ったら、早めにクルマを停めてタイヤをチェックすることをお勧めします。乗ってわかるくらいだと空気圧はかなり少なくなっています。
また頻繁に空気圧をチェックしていると、1本だけ空気の減りが多いことでパンクに気が付くこともあります。
パンクを発見したら修理となります。ただし、すべてのパンクが修理できるわけではありません。日本自動車タイヤ協会の発行している『自動車用タイヤの選定、使用、整備基準』によれば、修理できるのは、トレッド面に空いた6mm以下の穴で、1本のタイヤに2個以内、間隔は40センチ以上あれば修理可能です。
タイヤ修理には、外側から修理剤を工具を使ってねじ込むタイプと、タイヤをリムから外して内側もパッチを張って修理するタイプがあります。タイヤを外さないタイプはあくまでも簡易修理です。
修理したあとで高速道路を走るなら、内側にパッチを張る修理をお勧めします。タイヤをリムから外した際、タイヤの内側の損傷具合も確認できます。
もうひとつ注意しておきたいのがパンク修理剤です。最近のクルマはスペアタイヤを積む代わりにパンク修理剤を搭載しているクルマが多くなっています。注意したいのはこの修理剤です。
パンク修理剤は粘着性のある溶液がタイヤの内側からパンク穴をふさぐものですが、あくまでも一時的なものなので、すぐにパンク修理のできるガソリンスタンドやタイヤショップ、自動車ディーラーに行く必要があります……ということになっています。
ところが、パンク修理剤を使ってしまうと修理を断られてしまうことがあるのです。粘着性の溶液なので、溶液を洗い流せなかったり、洗い流すのが大変だったりするからです。
なので、空気圧が急激に抜けてしまわないパンクの状態であることが前提になりますが、刺さった異物を抜かずに、コンプレッサーで空気のみを充填しながら、最寄りのお店に行って修理をしてもらうのがいいと思います。そのほかにはJAFを呼んでレッカー移動してもらう方法もあります。
【画像ギャラリー】2020年度 JAFへの救援要請が多いトラブル(高速道路&一般道)(7枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方