■修理費が高くつくのは本当の話
燃費の向上も輸入車が積極的に選ばれるようになった理由に挙げられる。以前なら、高速走行時の燃費が抑えられても、日本特有の渋滞をノロノロと走るという場面を苦手としていた。実燃費については輸入車に慣れた人なら「こんなもんだ」と納得するものの、初めて輸入車の購入を検討している人にとっては、それだけで「やめておこう」となってしまうほどの能力だった。
それが今どきはモーターを加え、動力性能を効率よく引き出しながら燃料消費量を抑制できるパワーユニットを搭載する車種が増えた。むしろ、電動化という点では日本よりも進んでおり、一部の欧州車では内燃機関のみを搭載する車種はもはや導入していない。燃費ばかりを追い求めるのではなく、動力性能とのバランスも考慮されているので、低燃費車にありがちな非力な印象はほとんど感じない。むしろ、爽快な運転感覚が味わえる。
ただし、修理が必要になる場合は高く付く。パーツも輸入品なので輸送コストが上乗せされる。
また、カー用品店でドライブレコーダーをはじめとした電子部品をつける時も、輸入車だとプラス料金が加算されるケースがある。これはクルマの構造が国産車よりも少し特殊な場合があり、その際に専用の工具が必要になったり、手間がかかったりするから。長く付き合っていくうえで考慮すべきデメリットはあるが、だからといって輸入車を選択肢から外すということには繋がりにくい。
いまや多くの国産自動車メーカーが、海外市場に軸足を置いたクルマ作りを行っている。日本市場向けに開発される国産車は、軽自動車と一部のコンパクトカー、ミニバンだけ。そうした事情を踏まえると、日本車の価値とはなにか? という疑問が生じるし、日本車らしさとはもはや軽自動車など一部のクルマにしか息づいていないようにも思える。
そんな海外志向を強めた国産車もいいが、日本車が目標としてきた輸入車に「本物」としての価値を見出してみてはいかがだろう。壊れやすいはもはや都市伝説であるから、安心して輸入車オーナーへの道を一歩踏み出してみようじゃないか。
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