現場を助けた功労「車」!! 元営業マンが選ぶ今こそ必要なトヨタ絶版車 5選


FJクルーザー

 観音開きドアや3本ワイパー、レトロスタイルのエクステリアに愛着を覚える。逆輸入車が人気となり、国内市場に本格導入された、北米向けSUVがFJクルーザーだ。

 全長4635mm、全幅1905mmという迫力のボディに、4.0LのV6エンジンを搭載する。ランクルやプラドのように7人乗りは設定されず、あくまでも2列シートの5人乗りを貫いた。

 丸形ヘッドランプや空力をほとんど無視したような角張ったエクステリアデザイン、混じりっ気のない純粋な赤・青・黄色のボディカラーからは、どこか懐かしさを感じられる。無骨に見えるクルマだが、経済成長していた日本の勢いを感じられるクルマだろう。今風に言えば、「エモい」という言葉がよく似合う。  

 機能性や効率といったものを無視した「遊び」の部分が、クルマの可能性を広げてくれる。昨今のクルマは完璧すぎて、ユーザーが「使う」ことしかできない。FJクルーザーのように足りない部分を残し、ユーザーが「工夫して作り上げる」ことが、自動車文化の醸成には、必要だと思うのだが。

ソアラ

 ソアラは、トヨタが本気で作った、最後の高級クーペだと思う。また、レクサスだけではなくトヨタもここまでやるぞという、気持ちの入ったクルマだった。

 現在のラインナップでは、GR86やスープラといったスポーツクーペは存在するが、ソアラのようなラグジュアリークーペはない。販売台数は限定的でも良いから、ソアラのようなクルマがあると、そのブランドが明るくなるように思う。

 収益確保のために無駄を省くというのが、今の王道的やり方だが、結果同じようなクルマが増え、クルマを見ることが楽しくなくなった。ディーラーのショールームには、ソアラのような「魅せる」クルマを飾っておきたい。

 ソアラが活躍していた時代と比べて、「クルマを観に行く」ということが減った昨今。顧客の来店型営業スタイルを貫くのなら、「見る」ではなく、「観たい」と思えるクルマを揃えたいところだ。

 時代が変わり、人々の興味が変わって、絶版となっていった個性豊かなクルマたち。簡単に復活は望めないかもしれないが、今よみがえればどう受け入れられるのか。そんな想像をしてみるのも面白い。

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