■いざ、愛車でトライ!! 映える写真を決めよう!!
クルマ撮影の際の第一ポイントはまず「ズームで撮ること」です。クルマに近づきたい気持ちをグッと堪えて、5〜8mほど離れましょう。
右下の写真にあるように、近づいて撮影すると、レンズの歪曲によってクルマの形が歪んでしまうためです。
写真はヤリスを撮影したものですが、近づきすぎたBadの例では、コンパクトカーなのかSUVなのか、もはや形がわかりませんよね。
距離がとれないクルマのイベントなどでは、こうした歪みのある、画面内ギッチギチに車体を押し込めたようなカーフォトになりがちです。
まずは一呼吸、できるだけクルマから離れましょう。
第二ポイントは、カメラの高さをクルマに合わせること。
俗に「目高」と言われる、棒立ちでカメラを構えた場合よりも、四輪がなるべく写る高さにかがんだ方が、クルマがまるで四つ足の獣のようにカッコよく見えませんか?
目高だとよくある「中古車屋さんの写真」というイメージなのに対して、なるべく四輪が見える高さに構えたほうが、エモい写真になるのです。
■アプリケーションを活用し、写真をブラッシュアップしよう!
フィルム世代とデジカメ世代の確執のひとつが「写真の事後加工」についてです。
「昔はライトやフィルタを駆使して撮った」という苦労話とともに「デジタル加工した写真は邪道」というもの。でも、今撮った写真はデジタルで見るのですから。好きに加工してもいいのでは?
そんなわけで著者が多用するオススメアプリをひとつ。Adobe社のアプリ『PS Express』です。
パソコンソフトで有名なフォトショップ簡易版のひとつで、基本無料から利用可能。課金で機能追加をすることもでき、さまざまな加工が可能。
右ページのヤリスの写真を、左写真のとおりアプリでいじることにより、誌面のモノクロページでも少し劇画的に見えるように加工してみました。
ヤリスの凹凸とともに、背景の木々や雲が引き立って見えるかと思います。
スマホ写真は基本的にスマホなどで見る機会が多いものなので、SNSを流し見する一瞬で目に留まるようバンバン加工しちゃって「イイね」を貰っちゃいましょう!
■まとめ 本講座の重要おさらい
1. 主体を意識し「引き算の美学」で撮る
2.かがんだり望遠を使うと見えてくる構図もある
3.ただし加工も斜めもやりすぎには注意!
スマホの可能性は無限大!! スマホカメラの世界、いやはや馬鹿にできません! ぜひ、映える写真を撮りまくりましょう!
【番外コラム】ぶっちゃけ「斜め撮り」ってアリ? ナシ?
写真に厳しい人から「水平じゃないと邪道!」という声も聞きますが、漫画で育った筆者は斜め写真も大好きです。主体が明確なら斜めの演出もアリなのでは?
ただし、見る側が本やモニターを傾けなければいけない、やりすぎの斜め写真には注意!
【画像ギャラリー】愛車をキレイに写真に収めてほしい!! スマホカメラの基本的な機能と実践テクニックをクイックチェック!!(10枚)画像ギャラリー
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