500eのデザインにあって、ホンダeにないものとは?
欧州での売れ行きはともかくとして、ここ日本ではどうかというと、まず価格はともに450万円からでほぼ同じ。居住性は5ドアのホンダeの圧勝。航続距離はホンダeの308kmに対して、500eは335kmとやや勝るが、500eはチャデモの急速充電器を使う際にはアダプターが必要で、現時点では不安が残る。500eは基本的に、自宅で普通充電して航続距離内で使うクルマだと思ったほうが良さそうだ。
また、ホンダeならV2H(ヴィークル・トゥ・ホーム)に対応できるが、500eはナシ。つまり総合的な性能は、ホンダeが上回っている。
しかしそれでも、ホンダeよりも500eのほうが魅力的に感じる。ホンダeの場合は、まっさきに「航続距離の割に値段が高いな」と思ってしまうが、500eを前にすると、カタチを見ただけで、「細かいことはどうでもいい! とにかくコレが欲しいんだ!」となるからだ。
では、500eのデザインにあって、ホンダeにないものはなんだろう。
ホンダeのデザインは確かに素晴らしいが、非常にシンプルで機能的。機能を実現するためのカタチなので、機能(航続距離や価格)が足りなければ、吠えない番犬と同じで、デザインも無意味になってしまう。ホンダeは、見るからに優等生なデザインなので、中身も優等生でないと許されない。
いっぽうの500eのデザインは、まったく機能的ではない。だから、居住性等の機能にあまり左右されない。500eは、大っぴらに欠点をさらけ出しつつ愛されるタイプ。吠える必要のない愛玩犬なのである。
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