■日産フェアレディZ(Z32・1989年〜2000年)
第4世代のZ32型フェアレディZは3ナンバーのワイドボディに身を包み、精悍なルックスで登場した。
欧州の一流スポーツカーを凌駕することを目指し、パワーユニットは3LのV型6気筒DOHCとDOHCターボを用意している。
サスペンションは4輪マルチリンクで、4輪操舵のスーパーHICASも採用した。
パワフルなエンジンに加え、冴えたフットワークも魅力だ。ボディの大きさを意識させない俊敏さを見せた。
●その後どうなった?
Z32は改良を受けながら2000年まで販売された。その後日産リバイバルプランの象徴として2002年にZ33が復活して登場。
2008年にZ34へ進化し、さらに型式は同じながら4月25日に新型フェアレディZの価格が発表された。日本のみならず世界で今最もホットなスポーツカーだ。
■日産 180S(初代・X・1989年〜1999年)
シルビアは、操る楽しさを重視して最後まで後輪駆動にこだわり続けた。
その5代目となるS13型は今も傑作として知られている。このメカニズムを用いたキュートな3ドアのハッチバッククーペが180SXだ。
リアサスにマルチリンクを採用し、ビスカスLSDも装備したからハンドリングは軽快だった。
1.8L4気筒DOHCターボを積むが、1991年に2Lに換装。10年近く第一線で活躍する名車に成長するのである。
●その後どうなった?
S13シルビアと兄弟車で、シルビアがS13→S14→S15とモデルを重ねたのに対し、180SXは一代限りで終えた。
しかし、1989〜1991年の前期型、1991〜1996年の中期型、1996〜1999年の後期型の3タイプある。汎用性の高さから生まれたスワップモデルのシルエイティ、ワンビアも懐かしい。
■トヨタ セリカ(5代目・1989年〜1993年)&トヨタ セリカGT-FOUR(2代目・1989年〜1993年)
セリカは4代目でFFスペシャルティカーに生まれ変わり、フルタイム4WDにパワフルな3S-GTE型4気筒DOHCターボのGT-FOURも登場した。その5代目がST180系セリカだ。
個性的なクーペボディをまとい、メカニズムも凝っていた。
トヨタ初の4輪操舵システムを採用し、受注生産のアクティブ・スポーツは時代の先端を行く電子制御ハイドロニューマチックサスペンションを装備する。
エンジンは全車2Lの4気筒DOHCで、フラッグシップのGT-FOURは3S-GTE型4気筒DOHCターボを受け継いだ。
この5代目は北米でヒットしただけでなくGT-FOURは世界ラリー選手権でトヨタに初の2大タイトルをもたらすなど、イメージアップにも大きく貢献している。
●その後どうなった?
1993年に丸4灯ヘッドライトが特徴的な6代目が登場。
1999年登場の7代目はエッジのきいたシャープなデザインで登場したが、スペシャルティ受難時代に抗えず2006年に7代36年の歴史に幕を下ろした。
セリカGT-FOURの歴史=WRCマシンとしての歴史で、2代目、3代目ともにWRCで大活躍。限定車も登場し人気車種だった。
1999年に販売終了。セリカ最終の7代目にはGT-FOURは設定されず。
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