どんなクルマだった? 何が凄かった? 1989年に登場した名車たちとその後

■日産フェアレディZ(Z32・1989年〜2000年)

日産フェアレディZ(Z32)…全長4525×全幅1800×全高1255mm、1550kg、3L、V6DOHCツインターボ、280ps/39.6kgm、7.0km/L、425万円(2by2ツインターボ)
日産フェアレディZ(Z32)…全長4525×全幅1800×全高1255mm、1550kg、3L、V6DOHCツインターボ、280ps/39.6kgm、7.0km/L、425万円(2by2ツインターボ)

 第4世代のZ32型フェアレディZは3ナンバーのワイドボディに身を包み、精悍なルックスで登場した。

 欧州の一流スポーツカーを凌駕することを目指し、パワーユニットは3LのV型6気筒DOHCとDOHCターボを用意している。

 サスペンションは4輪マルチリンクで、4輪操舵のスーパーHICASも採用した。

 パワフルなエンジンに加え、冴えたフットワークも魅力だ。ボディの大きさを意識させない俊敏さを見せた。

●その後どうなった?

登場間近の新型フェアレディZ
登場間近の新型フェアレディZ

 Z32は改良を受けながら2000年まで販売された。その後日産リバイバルプランの象徴として2002年にZ33が復活して登場。

 2008年にZ34へ進化し、さらに型式は同じながら4月25日に新型フェアレディZの価格が発表された。日本のみならず世界で今最もホットなスポーツカーだ。

■日産 180S(初代・X・1989年〜1999年)

日産 180S(初代・X)全長4540×全幅1690×全高1290mm、1190kg、1.9L、直4DOHCターボ、175ps/23.0kgm、11.0km/L、204万1000円(タイプII)
日産 180S(初代・X)全長4540×全幅1690×全高1290mm、1190kg、1.9L、直4DOHCターボ、175ps/23.0kgm、11.0km/L、204万1000円(タイプII)

 シルビアは、操る楽しさを重視して最後まで後輪駆動にこだわり続けた。

 その5代目となるS13型は今も傑作として知られている。このメカニズムを用いたキュートな3ドアのハッチバッククーペが180SXだ。

 リアサスにマルチリンクを採用し、ビスカスLSDも装備したからハンドリングは軽快だった。

 1.8L4気筒DOHCターボを積むが、1991年に2Lに換装。10年近く第一線で活躍する名車に成長するのである。

●その後どうなった?

兄弟車のシルビアがモデルを重ねたのとは対照的に、180SXは一代限りで消えていった
兄弟車のシルビアがモデルを重ねたのとは対照的に、180SXは一代限りで消えていった

 S13シルビアと兄弟車で、シルビアがS13→S14→S15とモデルを重ねたのに対し、180SXは一代限りで終えた。

 しかし、1989〜1991年の前期型、1991〜1996年の中期型、1996〜1999年の後期型の3タイプある。汎用性の高さから生まれたスワップモデルのシルエイティ、ワンビアも懐かしい。

■トヨタ セリカ(5代目・1989年〜1993年)&トヨタ セリカGT-FOUR(2代目・1989年〜1993年)

トヨタ セリカ(5代目)…全長4420×全幅1690×全高1305mm、1240kg、2L、直4DOHCターボ、165ps/19.5kgm、9.6km/L、197万3000円(GT-R)
トヨタ セリカ(5代目)…全長4420×全幅1690×全高1305mm、1240kg、2L、直4DOHCターボ、165ps/19.5kgm、9.6km/L、197万3000円(GT-R)
トヨタ セリカGT-FOUR(2代目)…全長4420×全幅1690×全高1305mm、1400kg、2L、直4DOHCターボ、225ps/31.0kgm、9.8km/L、268万5000円(GT-FOUR)
トヨタ セリカGT-FOUR(2代目)…全長4420×全幅1690×全高1305mm、1400kg、2L、直4DOHCターボ、225ps/31.0kgm、9.8km/L、268万5000円(GT-FOUR)

 セリカは4代目でFFスペシャルティカーに生まれ変わり、フルタイム4WDにパワフルな3S-GTE型4気筒DOHCターボのGT-FOURも登場した。その5代目がST180系セリカだ。

 個性的なクーペボディをまとい、メカニズムも凝っていた。

 トヨタ初の4輪操舵システムを採用し、受注生産のアクティブ・スポーツは時代の先端を行く電子制御ハイドロニューマチックサスペンションを装備する。

 エンジンは全車2Lの4気筒DOHCで、フラッグシップのGT-FOURは3S-GTE型4気筒DOHCターボを受け継いだ。

 この5代目は北米でヒットしただけでなくGT-FOURは世界ラリー選手権でトヨタに初の2大タイトルをもたらすなど、イメージアップにも大きく貢献している。

●その後どうなった?

4灯ヘッドライトが印象的だった6代目セリカ
4灯ヘッドライトが印象的だった6代目セリカ

 1993年に丸4灯ヘッドライトが特徴的な6代目が登場。

 1999年登場の7代目はエッジのきいたシャープなデザインで登場したが、スペシャルティ受難時代に抗えず2006年に7代36年の歴史に幕を下ろした。

セリカGT-FOURの歴史はWRCマシンとしての歴史だった
セリカGT-FOURの歴史はWRCマシンとしての歴史だった

 セリカGT-FOURの歴史=WRCマシンとしての歴史で、2代目、3代目ともにWRCで大活躍。限定車も登場し人気車種だった。

 1999年に販売終了。セリカ最終の7代目にはGT-FOURは設定されず。

次ページは : ■トヨタ MR2(2代目・1989年〜1999年)

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