■デリカD:5が持つ強み[2] 『悪路走破力もSUV並みでミニバンのNo.1』
デリカD:5は悪路の走破力も高く、全車が搭載する4WDシステムには、多板クラッチの締結力を強めるロックモードが備わる。
最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)にも185mmの余裕があるから、デコボコを乗り越えやすい。悪路走破力が最も強いミニバンとなる。
■デリカD:5が持つ強み[3] 『ミニバンでは数少ないディーゼル搭載で高性能かつ低燃費』
現在のデリカD:5は、2.2L 直列4気筒のクリーンディーゼルターボのみを搭載している。最高出力は145ps(3500rpm)、最大トルクは38.7kgm(2000rpm)だから、実用回転域の駆動力は3.5Lのガソリンエンジン並みに高い。
そのいっぽうでディーゼルは、燃料消費量が少なく、軽油価格もレギュラーガソリンに比べて1L当たり20円ほど安い。そのために燃料代は、2Lのガソリンエンジンを搭載するミドルサイズミニバンの4WDと同程度だ。
このようにデリカD:5のディーゼルは、実用回転域の駆動力が高く、燃料代は安いため、高速道路を使った長距離の巡航が多いユーザーにはピッタリだ。ミニバンでディーゼルを搭載するのは、デリカD:5とグランエースのみだから、大切な特徴になっている。
■デリカD:5が持つ強み[4] 『全長が4800mm以下のミニバンでは居住性が最も快適』
デリカD:5は、全長が4800mm以下のミニバンでは、居住性が最も優れている。特に注目されるのが3列目シートの広さだ。
身長170cmの大人4名が乗車して、2列目の膝先空間を握りコブシ2つ分に調節した時、デリカD:5の3列目に座ると、膝先には握りコブシ3つ分の余裕がある。
ライバル車で同じ測り方をすると、新型ノア&ヴォクシーは握りコブシ1つ半、新型ステップワゴンは2つ分、セレナは2つ半になる。デリカD:5の3つ分は一番広い。
しかもデリカD:5の3列目は、ライバル車に比べると、シートのサイズにも余裕がある。従って座り心地が快適だ。全長が4800mm以下のミニバンで、多人数乗車を楽しみたい場合、デリカD:5は有力な選択肢になる。
■デリカD:5が持つ強み[5] 『数年間使った後でも高値で売却できる』
三菱の販売店にデリカD:5が好調に売られる理由を尋ねると、以下のように返答された。
「デリカD:5はミニバンの中でも個性が強く、購入してから数年後に高い金額で売却できる。そうなるとお客様も、新車への乗り替えを考える。デリカD:5は定期的に改良を行って、特別仕様車も設定するから、何台も乗り継ぐお客様が多い」
このコメントにあるデリカD:5の個性とは、「デリカD:5の強み」で挙げた内容だ。この魅力が強いから、例えば2010年にデリカD:5を購入したユーザーが、2015年、さらに2020年に同じ車種の新車に乗り替えるパターンも生じる。
それを裏付けるのが、デリカD:5で残価設定ローンを組んだ時の残価(残存価値)だ。3年間で返済する場合、3年後の残価は、新車価格の55%に達する。つまり単純にいえば、ユーザーは3年間に新車価格の45%を返済すればよい。
一般的に3年後の残価は、新車価格の42~48%だ。3年後で55%ならば高い部類に入る。しかもデリカD:5は、発売から15年を経過するため、中古車市場では安定的に高い人気を得ている。それが残価設定ローンの残価を高水準に保つ秘訣だ。残価設定ローンを使う時も、デリカD:5なら月々の返済額を抑えられて有利になる。
販売店によると「お客様の乗り方次第では、登録してから3年後なら、新車価格の60%で買い取る場合もある。そこで新車への乗り替えを提案すると、購入していただける」という。
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