■新型レクサスRX対ライバル車の価格帯比較
*現行レクサスNXの価格帯:455万円(NX250)~738万円(NX450h+Fスポーツ)
*現行レクサスRXの価格帯:524(RX300)~796万円(RX450h・L)
*現行レクサスLXの価格帯:1250万円(LX600)~1800万円(LX600エグゼクティブ)
*新型レクサスRXの予想価格帯:534万円(RX350)~820万円(RX500h)
新型RXの予想価格は、上に示した通りだ。同等のパワーユニットや装備を採用するNXと比べて、大半のグレードが50万円くらい高い設定になる。
ただし直列4気筒2.5L+プラグインハイブリッドのRX450h+については、NX450h+との価格差を19万円程度に抑える。NXではプラグインハイブリッドに割高感が伴い、RX450h+は価格の上乗せを抑える必要があるからだ。
ちなみに現行RXが搭載するエンジンは、直列4気筒2LターボとV型6気筒3.5Lのハイブリッドのみだから、新型との共通性はない。それでも先代型の2Lターボと新型の2.4Lターボの価格を比べると、大きな差は生じない。
大幅に値上げすると、レクサスNX、あるいは他ブランドのライバル車と比較された時に、新型RXの割高感が目立つからだ。少なくとも日本では、今でもレクサスのブランド力は、メルセデスベンツやBMWに追い付いていない。価格を抑える必要がある。
■ライバルであるベンツGLEとの違いは?
新型RXのボディサイズは、全長が4890mm、全幅は1920mmとされ、数値の近いライバル車にはメルセデスベンツGLEがある。
GLEに直列4気筒2Lクリーンディーゼルターボと4WDを搭載する300d・4マチックの価格は1059万円、直列6気筒3Lクリーンディーゼルターボの400d・4マチックスポーツは1214万円だ。
この価格はメルセデスベンツのブランド力を考えても割高感が伴い、新型レクサスRXは、500~800万円程度に抑えることで対抗力を高める。
新型RXの全長は、先代型と同じだが、プラットフォームを刷新してホイールベース(前輪と後輪の間隔)は60mm長い2850mmとしている。この効果により、走行安定性と乗り心地のバランスは現行型に比べて大幅に向上する。
またホイールベースの拡大により、後席の足元空間も拡大する。つまり新型RXは、走行性能、乗り心地、居住性など、さまざまな機能が高まるするわけだ。その一方で著しい値上げは行わないから、買い得感が強まる。NXとの価格差は50万円だが、上質感を重視するユーザーには、妥当な価格と歓迎されるだろう。
■新型RXの買い得グレードは?
なお新型RXの買い得グレードは、直列4気筒2.5Lハイブリッドを搭載するRX350h(570万円/2WD)、あるいはRX350h・Fスポーツ(660万円/2WD)だ。
燃費の優れたハイブリッドとあって、購入時に納める環境性能割や自動車重量税も徴収されないため、買い得度がさらに強まる。ガソリン価格もしばらく高値が続くので、ハイブリッドのメリットが際立つ。
また適度に機敏でスポーティな運転感覚を求めるなら、直列4気筒2.4LターボのRX350・Fスポーツ(624万円/2WD)も楽しい。
一方、プラグインハイブリッドのRX450h+は、充電機能を持たないRX350hと比べた時に割高感が伴う。NXと比べて価格差を抑えても、依然として70万円程度はプラグイン方式が上まわるからだ。
また完全に新設計とされる直列4気筒2.4Lターボ+ハイブリッドのダイレクト4は、800万円を超えることが予想される。プラグインハイブリッドとダイレクト4は、電動機能を備えるものの、買い得度よりも趣味性を重視するグレードとなるだろう。
【画像ギャラリー】ライバルを牽制してチョイ安め? NXと比較してチョイ高め? 新型レクサスRXはいくらくらいがお買い得!?(14枚)画像ギャラリー
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