■スバル フォレスター
●どんなクルマか?
スバルのミドルクラスSUVで、2L+モーターのe-BOXERと1.8Lターボを設定。オン/オフともに走りの評価が高い。
●〇の部分
まさに「SUVハンドリングカー」。水平対向で縦置きエンジンゆえの前後荷重配分のバランスがいい。
加えてシンメトリカルAWDによる前後輪の左右ドライブシャフトが等長なので、雪道やオフロード走行時にもトルク変動による不安定を起こさない。
●×の部分
やはり…燃費が悪い。最近は改善されてきてはいるが……。コーナリングでのロールは少ないのだが、サスペンションのリバウンド(伸び側)のストロークに余裕が充分ではなく、欧州モデルのようなしなやかなストローク感のある乗り心地ではない。
(TEXT/松田秀士)
●スバル フォレスターAdvance主要諸元
・ボディサイズ:全長4640×全幅1815×全高1715mm
・車重:1640kg
・最小回転半径:5.4m
・エンジン:2L、水平対向4(145ps/19.2kgm)+モーター(13.6ps/6.6kgm)
・燃費:14.0km/L
・価格:317万9000円
・人気No.1グレード:Advance
・値引き:27万円
■トヨタ ヤリスクロス
●どんなクルマか?
2020年8月にデビューしたヤリスベースのSUVだがヤリスより大型化されている。1.5Lガソリン&ハイブリッドを設定。
●〇の部分
ヤリスとはまったく別モデルといえるほどコンパクトSUVとしての完成度が高い。全幅1765mmはまさにジャストなサイズ感。
ボディの作りがとてもしっかりとしていて、室内の二次振動がよく抑えられている。このため走行中のノイズ等の不快感が少なく、長距離移動にも運転疲労が少なく高速道路移動も苦にならない。
また堅剛なボディゆえサスペンションのコントロールも正確で、路面の凸凹に対する突き上げ感が少なく乗り心地もいい。全車速追従機能のACCと車線内中央維持のLTAを備えるのもいい。
●×の部分
1.5Lのハイブリッドゆえに加速に関してはそれほど速くない。またエンジン回転の上昇と速度の乗りが一致せず、トヨタハイブリッド特有のまったり感がある。
インテリアの質感(特にパネル類)が安っぽくて少し寒い。ガソリン車でもかなりの燃費を叩き出すので価格差的にハイブリッド車のメリットが薄い。
さらにオプションをいくつか設定するとハイブリッド車では乗り出し300万円くらいになるので割高感がある。
(TEXT/松田秀士)
●トヨタ ヤリスクロスハイブリッドZ・2WD主要諸元
・ボディサイズ:全長4180×全幅1765×全高1590mm
・車重:1190kg
・最小回転半径:5.3m
・エンジン:1.5L、直4(91ps/12.2kgm)+モーター(80ps/14.4kgm)
・燃費:27.8km/L
・価格:258万4000円
・人気No.1グレード:ハイブリッドZ(2WD)
・値引き:18万円
■ダイハツロッキー/トヨタライズ
●どんなクルマか?
2019年11月に登場したコンパクトSUVで、1Lターボに加え、2021年11月に1.2L、NA&シリーズハイブリッドを追加。
●〇の部分
なんといっても価格。170万円台からという手軽さ。追加されたシリーズハイブリッドモデルはコンパクトなシステムで106ps/17.3kgmというこのクラスとしては充分なパワー。しかも、モーターのスムーズな発進。身の丈サイズのハイブリッド感がイイ!
●×の部分
確かにハイブリッドモデルはいいが一気に約30万円高となり、よーく考えるとワンランク上のモデルでもいいのでは? となる。ベースの価格設定が低いから、そこにハイブリッドの価格がONされると、割高感は否めない。ネガはこの部分だろう。
(TEXT/松田秀士)
●ダイハツ ロッキーZハイブリッド・2WD主要諸元
・ボディサイズ:全長3995×全幅1695×全高1620mm
・車重:1070kg
・最小回転半径:5.0m
・エンジン:1.5L、直3(82ps/10.7kgm)+モーター(106ps/17.3kgm)
・燃費:28.0km/L
・価格:232万8000円
・人気No.1グレード:ハイブリッドZ(2WD)
・値引き:23万円
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