突如スコールのような大雨が! 線状降水帯発生時のクルマの運転はどうすればいいのか!?

■知っておきたい自分の生活エリアの状況

線状降水帯の発生による雨量はゲリラ豪雨レベル。ゲリラ豪雨の場合は短時間で降り止むことが多いが、線状降水帯の場合はゲリラ豪雨の雨量が長時間にわたって続くので、水害の危険が高くなる(MIKHAIL@AdobeStock)
線状降水帯の発生による雨量はゲリラ豪雨レベル。ゲリラ豪雨の場合は短時間で降り止むことが多いが、線状降水帯の場合はゲリラ豪雨の雨量が長時間にわたって続くので、水害の危険が高くなる(MIKHAIL@AdobeStock)

 線状降水帯の発生による雨は今までの常識が通用しないレベル、まさに「異常気象」である。

 常日頃から自分の生活エリアのハザードマップを見るなどして排水の悪い場所や過去、冠水した場所、標高の低い場所を事前に把握しておくほうがいいだろう。

 また、自宅がそのような場所で、事前にある程度大雨が降ることが予想できたならば、高台にあるコインパーキングなどに一時退避させるのも手だ。もし、このような場所に駐車場を借りていたら最悪の場合、クルマへのダメージが発生する可能性もある。

 さらに、昨今はカーナビやアプリに搭載されているVICS-WIDEの「大雨エリア情報」も活用できる。機種にもよるが、通信を活用したテレマティクス機能を活用できる場合、冠水したエリアを迂回させるルートを案内してくれるモデルもある。

■究極の手段は「乗らないこと」!

 それでも自然の力は本当に怖い。人それぞれ事情があることは理解できるが、一度クルマに乗ってしまうと、「冠水したから」とクルマをその現場に一時とはいえ、放棄するのは勇気がいることだろう。

 ちなみに前出した気象予報士によれば、「線状降水帯の情報が出た時にはすでに遅いくらいで、集中豪雨はいきなり災害をもたらす可能性が極めて高くなるし、移動したほうが危険なケースもある」とのことだ。

 今後、知っておきたいキーワードとしては「緊急安全確保の警戒レベル」「指定河川洪水予想」「氾濫危険(水位)情報」がある。ちなみに今回の山形県の場合、警戒レベルは最も危険な「レベル5」だった。危険はすぐそこにあると言ってもいい。

 つまり、線状降水帯による局地的豪雨の情報が出た時は素直に「クルマに乗らない」のが最良の策なのである。

【画像ギャラリー】線状降水帯による雨量は桁違い!! クルマを運転中に豪雨に遭ったらどうする!?(6枚)画像ギャラリー

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