客足大幅増?? 販売現場には混乱も?? 新型クラウン 受注絶好調の舞台裏

■来店者は急増中! しかし展示車がまったくない

ワイドに広がるインパネや幅広いセンターコンソールなど高級感を感じさせるコックピットだが、操作系はオーソドックスで違和感ない
ワイドに広がるインパネや幅広いセンターコンソールなど高級感を感じさせるコックピットだが、操作系はオーソドックスで違和感ない

 先にも書いたように、8月中旬時点(※記事執筆時点)で新型クラウンの正式な「受注」は開始されていない。

 しかし、注目度が高いことは間違いなく、都内販売店に聞くと来店者は若い世代を中心に明らかに増えているとのこと。

 特にこれまでノア/ヴォクシーなどのファミリーミニバンに乗っていたけれど、子育てに一段落ついた40歳代後半~50歳代のお客さんが多いのだという。

 従来型のクラウンにはまったく興味がなかったけれど、新型は新しさを感じて、ちょっと面白そう、という声が多いとのことで、具体的な商談に進み、見積もりの作成、さらには予約発注に進むケースも多くなっている。

最低地上高を145mmと高くしたことで着座ポイントは前席が630mm、後席は610mmと高く、乗降性に優れる。FF系プラットフォームということもあり、センタートンネルはなく、後席足元は広く余裕がある
最低地上高を145mmと高くしたことで着座ポイントは前席が630mm、後席は610mmと高く、乗降性に優れる。FF系プラットフォームということもあり、センタートンネルはなく、後席足元は広く余裕がある

「出荷が開始されていないため、試乗車どころか展示車もないにもかかわらず、たくさんのお客さんに興味を示していただいております」と販売店の営業マンは言う。

 それでも全国では1万台を超える予約があり、納車は早くとも来年9月以降、つまり納期1年になるというから、まずは早期納車を願いたい。

 気の早いお客さんからは「セダンはいつ出るの?」とか「SUVはEVなの?」などの質問が寄せられるが、具体的な情報はまったくなく、何も答えることができないため、販売の現場の困惑はまだまだ続くことになりそうだ。

●トヨタ クロスオーバー(G アドバンスト)主要諸元
・価格:510万円
・WLTCモード燃費:22.4km/L
・全長:4930mm
・全幅:1840mm
・全高:1540mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:1770kg
・最小回転半径:5.4m
・最低地上高:145mm
・エンジン:直列4気筒DOHC、2487cc
・最高出力:186ps/6000rpm
・最大トルク:22.5kgm/3600-5200rpm
・フロントモーター出力/トルク:119.6ps/20.6kgm
・リアモーター出力/トルク:54.5ps/12.3kgm
・システム出力:234ps
・サスペンション:ストラット/マルチリンク
・タイヤサイズ:225/55R19


【番外コラム01】クラウンクロスオーバー 狙いのグレードは?

 グレード価格分析ならこの人、渡辺陽一郎氏によれば、2.4Lターボの新しいハイブリッドシステムを採用する「RS」は605万円と高価だが、同程度の装備の2.5ハイブリッドのGレザーパッケージの540万円に対し65万円の価格差。

 RSにはショックアブソーバーの減衰力を電制するAVSなどが装備されるなど、スポーティな装備が充実。トヨタが満を持して投入したパワートレーンの優位性を考えれば、充分狙い目モデルといえると判断。後輪にeアクスルを使ったハイパワーAWDの走りには興味がある。

 一方、割安感で選ぶなら510万円のGアドバンストを勧めている。435万円のXはディスプレイオーディオがオプションとなるなど、結局割り高。

 Gはパワートランクリッドなどがなく、装備が物足りない。

 価格と装備のバランスがいいのがGアドバンストということになる。

「価格と装備のバランスがいいのがGアドバンスト」と結論づけた渡辺氏
「価格と装備のバランスがいいのがGアドバンスト」と結論づけた渡辺氏

次ページは : 【番外コラム02】この先登場する3種のクラウン

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