■値引きを上手に引き出すコツは?
営業マンに値引き交渉する際は、腰を低く、丁寧に、粘り強く進めることである。一見、強引で強気なスタンスでグイグイ交渉したほうがいいと思われるが、そのやり方はまず成功しない。
効果的なライバル車をチョイスし、同じ車種同士の競合を組み合わせる。対峙する営業マンはより多くの値引き権限のある上司(主にマネージャーや課長クラス)、店長などの相手が登場するようなタイミングまで上り詰めるような作戦のほうがベストである。
値引きは車両本体、メーカーオプション、ディーラーオプション、ローン金利、下取り車の売却など分けて進めたほうがトータルの値引き額は大きくなる。
■各社の代表的なコンパクトカーの値引き額を比較した
以下、メーカー系列店別でコンパクトカークラスを中心に、2022年10月中旬現在の値引き状況を挙げてみた。(関東地区を中心とした車両本体プラスナビ、ETC付き、下取り車なしの場合)。改めていうが、ディーラーの違い、地域、時期によって値引き額は変わるので、あくまでも参考程度にしていただきたい。
・トヨタヤリス(トヨタモビリティ)=10万~15万円 モビリティ店はほぼ同じ条件。コンピュータのオンライン化で条件を徹底。最初に交渉開始した店舗で交渉の優先権がある。
・トヨタヤリス(他のトヨタ系列店)=10万~20万円。各系列店によって値引き額に差がある。オプション値引き、下取り車の買い取り価格も同様
・日産ノート=12万~18万円。日産店、プリンス店、サティオ店によって差がある。どの店舗が好条件化は地域によって差がある
・ホンダフィット=7万~17万円。ホンダカーズ店が別法人であれば差がある。同一法人であればコンピュータによるオンラインで一元管理
・マツダ2=15万~20万円。マツダ店が別法人であれば、店舗による差が発生。ここ数年は値引き引き締めを強化
・スバルインプレッサ=20万~25万円。2023年1月にフルモデルチェンジ予定のため在庫一掃セールで好条件。地域一法人体制で店舗による差はない
・三菱ミラージュ=15万~20万円。店舗によって差がある。他銘柄の下取り車があると上乗せ額が大きくなる傾向がある
・スズキスイフト=20万~25万円。来夏までにフルモデルチェンジする見込みで好条件傾向。正規店、業販店で格差がある
・ダイハツロッキー=15万~20万円。人気の高いハイブリッド車のほうが渋め傾向。正規店、業販店で差がある
※各車の値引き額は、遠藤徹氏が独自調査したものです。地域、時期、販社の違いによって値引き額が異なりますので参考程度にお考えください。
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