100年前のクルマとほぼ一緒!! ホントにワイパーはアレが最終形なのか!? ずーっと姿が変わらないワケ

超音波で歴史が変わるかも!? いや、ワイパーは不滅の可能性も

見た目は大きく変わっていないが、フロントガラスとの密着度を上げたエアロワイパーなど、地道に進化をしているのも事実( algre@Adobestock)
見た目は大きく変わっていないが、フロントガラスとの密着度を上げたエアロワイパーなど、地道に進化をしているのも事実( algre@Adobestock)

 クルマの歴史を振り返ると、数多の先人達がワイパー問題に取り組んで来た。最も多いトライが「風を吹き付ける」というもの。航空機のブリードエアと同じコンセプト。

 具体的な装置を作った人もいる。ただ猛烈な風速を必要とするためエネルギーを喰うし騒音レベルも驚くほど大きいそうな。最終的に「ワイパーが一番効率良くて高性能」ということに落ち着いてきた。

 そんな中、全く新しい技術も出てきましたね! 航空機の中でもマッハ2以上で飛ぶようなタイプやステルス機は、機外に凹凸物を置きたくない。タキシング中の雨をどうするのか? 戦闘機、大雨の中でも飛ばなくちゃならない。

 驚いたことに撥水加工したフロントガラスを超音波で振動させ、付着した水を飛ばすシステムを採用しているのだった。この技術、あまり知られていない。

 メガネ屋さんに行くと高周波音が聞こえる水の中にメガネを突っ込み汚れを落とす。基本的にあれと同じだと思えばいい。高周波ワイパー、トヨタなども特許出願をしているし、マクラーレンは5年ほど前、市販モデルに採用すると宣言した。そろそろ実用化してもいいんじゃないかと思えるものの、なかなか出てこない。人体に対する高周波の影響や耐久性に課題を抱えている?

 高周波ワイパーについての文献を読んだら実用化できそうだし、コストも量産するとワイパーと同等レベルにまで抑えられる。

 実用化されたら最高ですね、と思ったら、どうやら撥水加工とセットじゃないと効能を出しにくい。汚れた窓だと高周波だけじゃ水が弾けないという。今まで読んできて何度も「撥水加工」というキーワード出てくる。つまりメンテナンスが必要ということ。

 逆に考えると恒久的な撥水加工が出来ればワイパーの進化形も可能性が出てくるんだと思う。ちなみに最も撥水能力高いのは若い人のピチピチな肌かと思いきや、ハスの葉っぱだという。細かい突起があり水を完全に弾くという。

 ただ突起はワイパーで擦ると無くなってしまう。確かにハスの葉っぱだって擦ったら撥水効果無くなる。やっぱりワイパーレスは難しいか?

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