■ディーゼル本来の乗り方をすればススの付着は気にしなくてよいレベル
YouTubeなどの動画では、マツダのスス落とし作業が山ほど出てくる。見るとあまりの酷さに購入意欲が薄れちゃう。
ただ、ディーゼル本来の乗り方をすれば、ススの付着は気にしなくてよいレベルだと私は考えます。
クルマ好きならアクセルを踏む。エンジンに負荷をかけることでススの付着を相当防ぐことができるのだった。
アクセル開度の大きい領域で使うことの多い欧州のような環境だと、ほとんど問題にならない。
考えていただきたい。病院に行けばたくさんの病人がいる。でも、街中だと病気になっている人の確率は低い。ディーゼルのスス問題も同じ。乗り方次第で必ず溜まると思う。
そういう使い方をする人からすれば、ディーゼルは間違った選択だということ。私たちメディアに責任があるとすれば、過去データがないためこの点をしっかり認識できておらず、普通のエンジンとして紹介したことにある。
もうひとつ付け加えるならアイドリングストップも使わないほうがいい。
始動時にススも出やすくなるし、ディーゼルはアイドル燃費がいい。短い停止なら止めなくたって大差なし。
それでいて停止頻度が多いとバッテリーに負担をかけてしまい、2~3年で交換を余儀なくされる。ディーゼルのアイドルストップ用バッテリー、節約できる燃料代より基本的に高価だし。
■1回の乗車時間が基本的に20分以下なら「なし」
私もボルボXC60 D4という2Lディーゼル車に乗っているけれど、すべての点で満足している。何より追い越し加速の気持ちよさときたら、ハイブリッドなど相手にしない。
CX-60の3.3Lターボディーゼルも低い回転域からトルクが湧き出す! そして直列6気筒というバランスのよさをしっかり感じる。滑らかです!
ということでこれからディーゼルを考えている人には明確な指針を出しておきたい。まず1回の乗車時間。基本的に20分以下なら止めておくこと。
そして走り方。ノンビリ走るならハイブリッドのほうが燃費いいし、ディーゼルの素晴らしさを味わえない。これまた止めておくこと。
逆に一度乗れば20分以上走り、クルマを元気よく走らせる人なら最高の相棒になってくれることだろう。
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高速道路を使った移動が多い人や、勾配がキツイ場所を走ることが多い人には、クリーンディーゼルをお薦めしたい。あのトルクフルな走りを、ぜひ一度味わってもらいたいものである。
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