保管していたスタッドレスタイヤにヒビが入っていた まだ使える? 使えない判断基準はどこ? オールシーズンタイヤとの違いとは?

■スタッドレスでも旧モデルを選ぶとお得

国内のタイヤメーカーの場合、新作発売後も旧作を値下げして併売することもある。スタッドレスタイヤへの交換の際には値下げした旧作も狙い目だ(goodluz@Adobe Stock)
国内のタイヤメーカーの場合、新作発売後も旧作を値下げして併売することもある。スタッドレスタイヤへの交換の際には値下げした旧作も狙い目だ(goodluz@Adobe Stock)

 価格ドットコムでのスタッドレスタイヤの売れ筋ランキングを見ると、17インチ以上のタイヤではブリヂストンのブリザックの人気が圧倒的に高い。

 これはスタッドレスタイヤでは価格ではなく、まず安心感を優先しているというユーザーの意識が見てとれる。自動車保険と同様(といっても保険の内容によって事故を起こしにくくなるわけではないが)、タイヤは走行時の安全を担保するためのものでもあるから、品質重視で選んでいるユーザーが多いのだ。

 またスタッドレスタイヤの場合、数年ごとに新型モデルへとアップデートを果たしているがその反面、国産メーカーは金型の償却が進んだ旧モデルも価格を引き下げて併売している。常に最新の性能にこだわらないのであれば、こうした旧モデルを選ぶことで出費を抑えることができる。

 例えば155/65R14サイズの場合、ブリヂストンの最新モデルBLIZZAK(ブリザック) VRX3では1本9680円。

 だが、旧モデルのBLIZZAK VRX2となると4本セットで2万4579円。という安さ!1本あたり3500円も安いのである。

 これがオールシーズンタイヤとなると、ダンロップのALL SEASON MAXXでは1万1250円となるが、これだけで夏タイヤも不要になるので、圧倒的に安いことになる。しかも、1年を通じて使い続けるので3年4年で摩耗も進んで、キチンと消費しながら劣化していくので無駄が少ないのだ。

 セダンやミニバンに多い215/45R17サイズでは横浜ゴムのアイスガードで比べてみよう。最新モデルのiceGUARD 7は見当たらなかったので、先代モデルとなるiceGUARD 6ならば2万1871円とまずまずのプライス。

 しかしオールシーズンタイヤを選ぶと、GOODYEAR(グッドイヤー)オールシーズンタイヤVector 4Seasons Hybridなら1本1万9951円だ。

 SUVに多い225/65R17サイズでは横浜ゴムのiceGUARD SUVが1本1万6800円だが、オールシーズンタイヤではミシュランのCROSSCLIMATE 2 SUVなら2万1221円。スタッドレスにプラス5000円で夏タイヤまで手に入ってしまうという見方もできるのだ。

 タイヤ本体の価格だけでなく保管やタイヤ交換の手間やコストを考えれば、オールシーズンタイヤのほうが経済性においては圧倒的に有利だ。

 もちろん氷雪路での走破性やアイスバーンでのグリップ力はスタッドレスタイヤのほうが高いが、オールシーズンタイヤでも走行不能になるようなことはない。十分に注意して、速度を落として走れば大抵の雪道は走破できる。

 燃料の節約だけでなく、廃タイヤを減らすこともCO2削減には貢献できる。無駄を省くことで節約にもなるのだから、タイヤも最新トレンドをチェックする習慣をつけてほしい。

【画像ギャラリー】クルマも人もそろそろ冬支度!! 交換のタイミングやお得な入手法などスタッドレスタイヤ豆知識(4枚)画像ギャラリー

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