街道沿いなどでガソリンを給油する際、目でガソリン価格を確認しながらというのはもはや当たり前だと思うが、さらに「セルフ」の表記を無意識に探していないだろうか?
必ずしもそうではないのだが、自分で給油する「セルフスタンド」はなんとなく「安いのかな?」と思わせてしまうところがこの表記にはあると思うのだ。
セルフは自動販売機のような手軽さを感じる半面、「いちいち自分でやりたくない」といった理由でこれを避けているドライバーもいるという。
そんな「セルフスタンド」はフルサービス方式のガソリンスタンドと比べて実際どのくらい安くなっているのかを調査した。
文/藤田竜太、写真/Adobe Stock(トップ画像=denebola_h@Adobe Stock)
■フルサービスとセルフのガソリン価格に差はあるのか?
円安が続いていることもあり、相変わらずガソリン価格の高値が続いている。経産省が発表した2022年11月14日時点のレギュラーガソリンの全国平均は、1リッター167.8円……。
政府がガソリン価格高騰を抑えるために、石油元売り会社へ25円の補助金を支給しているにもかかわらず、市場のガソリン価格は高騰したままになっている。
ご存じのとおり、ガソリン価格は地域差も大きく、さらにフルサービスのスタンドとセルフのスタンドでも価格が違う。
少しでも安いスタンドがあるのなら、少々遠くのスタンドでも、と思うかもしれないが、実際のところ、スタッフが接客してくれるフルサービスのスタンドと、セルフのスタンドではどれぐらいガソリン代が違うのか?
全国10都道府県の平均価格を調べて、比較してみた(2022年11月23日時点 レギュラーガソリン 1リットルの価格)。
北海道 フルサービス:163.0円 セルフ:158.7円 (差額 -4.3円)
秋田 フルサービス:159.6円 セルフ:160.1円 (差額 +0.5円)
東京 フルサービス:164.3円 セルフ:158.2円 (差額 -6.1円)
新潟 フルサービス:165.3円 セルフ:152.7円 (差額 -12.6円)
愛知 フルサービス:163.7円 セルフ:160.0円 (差額 -3.7円)
大阪 フルサービス:168.2円 セルフ:162.6円 (差額 -5.6円)
広島 フルサービス:175.1円 セルフ:159.1円 (差額 -16円)
香川 フルサービス:177.7円 セルフ:167.6円 (差額 -10.1円)
福岡 フルサービス:163.2円 セルフ:161.7円 (差額 -1.5円)
熊本 フルサービス:161.9円 セルフ:157.1円 (差額 -4.8円)
このように秋田県を除き、セルフのスタンドはフルサービスのスタンドよりも、基本的にガソリンが安く、なかには新潟や広島のように10円以上も安いところが!
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