チェーンを買ったら必ず装着テストを
試験の結果をまとめると、登坂能力では金属チェーン(亀甲型)、旋回能力や制動力で非金属チェーン(ウレタン系)が好結果を残すこととなった。
ただしこれらはあくまでタイプ別の特性を示すテストであり、タイヤチェーンの銘柄や路面状況、駆動方式などによって異なる結果が生じうることは記憶しておきたい。もっとも歴史の古い金属チェーン(はしご型)は奮わなかったが、手に入りやすく安価という点では捨てがたい魅力もある。
改めてタイヤチェーンを使うときの注意点だが、まず購入時はタイヤサイズを調べてサイズにあったものを選ぶこと、雪道に出る前に必ず装着テストを行うこと、などを覚えておきたい。装着時は肘まで隠れる防水軍手などを用意すると、手を汚さずに済む。
また金属チェーンは非積雪路ではまったくグリップしないので、路面に雪がなくなったらできるだけ早めに外すことも重要だ。関越道の関越トンネルは路面が削れて粉塵が舞うことを防ぐため、金属チェーンの使用を禁止している。
金属チェーンを装着していると脱着場での作業が付け外しが必要になるので注意したい。金属チェーンと非金属チェーンでは出せる速度も異なる。一般的に金属チェーンは30km/h、非金属チェーンは50km/h程度を上限と考えるのがいいだろう。
たとえタイヤチェーンを付けていても、急ハンドルや急ブレーキなど「急」の付く操作は避け、ゆっくり走ること。装着しているという過信が事故につながらないよう、安全運転に努めよう。
【画像ギャラリー】突然の「チェーン規制」に備えておくと安心!! JAFが3種類のタイヤチェーンをテスト(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方サイズが適合しても、チェーンとの相性で特定銘柄のタイヤはNGになる可能性が有るという注意点も有っても良かったかと。
チェーンとサイドウォールの形状の相性で、タイヤのサイドウォールを傷つけてしまうので装着NGになっているパターンが有ります。
例えば、Blu Earth AE-01は装着不可だったり、ブリザックのVRX3は別サイズ指定とかあったりします。