■買い得グレードと価格の割安度比較
セレナの買い得グレードはe-POWERハイウェイスターV(368万6100円)だ。エアロパーツ、16インチアルミホイール、フロント側に加えてリヤオートエアコンなども標準装着する。
ノア&ヴォクシーの買い得グレードは、ノアハイブリッドS-Z(367万円)だ。インパネの中央に装着されるディスプレイオーディオ、100V・1500Wの電源コンセントなどを標準装着した。
ステップワゴンでは、e:HEVスパーダ(364万1000円)が買い得。ブラインドスポットインフォメーションやアクティブコーナリングライトを標準装着する。
ハイブリッドの買い得グレードは、3車種ともすべて360万円台に集中している。これは価格競争が激しく、価格を限界まで抑えた結果だ。機能や装備と価格のバランスでは、ノア&ヴォクシーが最も買い得になる。
●買い得グレードと価格の割安度比較 評価の順位
No.1:ノア&ヴォクシー
No.2:ステップワゴン
No.3:セレナ
■総合評価と推奨ユーザー
総合的に判断すると、セレナは視界、3列目シートの居住性、シートアレンジ、荷室の使い勝手が優れている。逆に床が高いために、乗降性、走行安定性、燃費性能などには不満がある。セレナは3列目が最も快適でシートアレンジも充実するから、多人数で乗車するユーザーに適する。
なお販売店によると「ガソリン車を2022年11月下旬に契約した時の納期は約3か月」とライバル車に比べて短い。それでも今後は延びる可能性が高く、商談は早目に開始したい。
ノア&ヴォクシーは、先進装備を割安な価格で採用した。内装のデザインも馴染みやすく、燃費性能も最も優れている。トヨタ車らしく、多くのユーザーが関心を持つ機能やデザインを充実させた。
逆に3列目の広さ、乗り心地などに不満を感じる。こういった点を考慮すると、3列目を格納して荷物を積む4名乗車の使い方にも適する。幅広いユーザーにとって扱いやすい。
注意したいのは納期で「ハイブリッド車は8か月から約1年」と長い。ただし定額制カーリースのKINTOを使うと、買い取りはできないが、契約して1.5~2か月後には使用を開始できる。
ステップワゴンは、動力性能、走行安定性、乗り心地など、走りに関する機能が優れている。特に2/3列目に座った乗員には、デザイン面でも圧迫感が生じにくく、乗り心地も良いことからクルマ酔いを抑えられる。
逆に内外装は地味で、質感も高くはない。荷室の機能や先進装備も平凡だ。ミニバンの基本性能とされる走りと乗員の快適性には力を入れたが、付加価値は乏しい。
こういった点を考慮すると、ステップワゴンは多人数で長距離を移動する用途に適する。ミニバンでも運転感覚にこだわるクルマ好きのユーザーにも向いている。なお「納期は約6か月」とのことだ。
さて長くなってしまったがいかがだっただろうか。デザインは好みがあるので、各自で決めていただき、ユーザーそれぞれが気になる項目をチェックし、優先順位を決めながら、3車のうちどれにするか選んでいただきたいと思う。
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コメント
コメントの使い方標準とエアロの幅が違うのはサイドステップの形状によるもの、基本的に5ナンバーなので旧型ユーザーも安心して乗り換えが出来ると思います。