歩道走行NG? 自転車の取り締まり強化! 絶対に覚えておきたいルール

歩道走行NG? 自転車の取り締まり強化! 絶対に覚えておきたいルール

■自転車の取り締まり強化!! 自転車ナビマークやナビラインは専用通行帯とは別物!

 自転車のピクトグラムと矢羽根型または矢印で示されている「自転車ナビマーク・自転車ナビライン」は、自転車の通行方法について分かりやすく周知することを目的として設置されているマークのことです。そのため、新たな交通方法や罰則を定めた道路標示ではありません。

 ナビマークやナビラインに従って走行するときは、矢印の方向に向かって進みます。つまり、逆行はできません。また、車道に出るときや歩道に入るときなどは、後方から来る自動車や歩行者などがいないか安全確認をしてから出入りしましょう。

 警視庁は、2022年10月末から自転車の取り締まりを強化しました。また、悪質な場合には刑事処分となる「赤キップ」を積極的に交付するとの報道もされています。

 このような自転車の取り締まり強化は、交通ルールを守らない自転車の利用者が関与する交通事故が増加していることや、危険な走行に対して取り締まりを望む声が高まっていることが背景にあります。

 警視庁のホームページを見てみると、「信号無視」、「一時不停止」、「右側通行」、「歩道の通行方法」などの交通違反に重点を置いた指導警告と取り締まりを実施すると公開されていました。また、すでに報道されているように、実際に赤キップを切られているケースもあります。

 令和3年中における自転車が関係する事故は、令和2年中の事故件数(6万7673件)から2021件増加し、6万9694件となりました。また、全ての交通事故件数のうち、自転車が関連する割合は平成28年以降増加傾向です。令和3年中の自転車関連事故割合を見てみると22.8%でした。

 つまり、交通事故の5件に1件以上は、自転車が関連している事故ということになります。事故件数の推移や自転車関連の事故割合を見ると、自転車の取り締まりの強化は必要不可欠だといえるでしょう。

■自分の身は自分で守るという意識や行動が大切

交通ルールを守らない自転車の利用者が関与する交通事故が増加中。交通事故を減らすために、自転車に乗る人もルールやマナーを再確認しておきたい(筆者撮影)
交通ルールを守らない自転車の利用者が関与する交通事故が増加中。交通事故を減らすために、自転車に乗る人もルールやマナーを再確認しておきたい(筆者撮影)

 自転車が関連する事故では、頭部を損傷したことで死亡したり、腕部や脚部を負傷したりすることが多いです。そのため、法令を遵守した運転をするだけでなく、長袖・長ズボンやヘルメットを着用することなどが自分の身を守るためのポイントといえるでしょう。

 また、全交通事故における自転車関連事故割合の上昇に伴い、取り締まりが強化されているという事実からも、自転車のルールやマナーを守ることが自転車運転者に求められています。

 免許が不要で手軽な乗り物である自転車は、運転者がルールやマナーを自主的に学び、守ることが必要な乗り物です。今一度、自転車のルールやマナーを再確認し、自分の身を守る運転を心がけることが事故や違反を減らすために必要なことだといえるでしょう。

【画像ギャラリー】自転車事故が増加中!! 自転車に乗るときのルールをおさらいして交通安全を!(4枚)画像ギャラリー

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