雨後の筍状態のクルマの装備!!! いや、ちょっと待て!! 実は「ちょい使いづらいんじゃないの!?」な装備6選

デジタルインナーミラーは違和感の克服がカギ

装備の進化は止まらない…いや、ちょっと待て!! 実はちょい使いづらい装備6選
後方の状況を鏡ではなく映像で見ることができるデジタルインナーミラー。多くのメリットがあるデジタルインナーミラーだが、違和感を覚えるドライバーもいる

 クルマのフロントガラス後方に装着されるインナーミラー(室内鏡)。ここに鏡ではなく液晶ディスプレイをはめ込み、カメラでとらえた後部の映像を映し出すのがデジタルインナーミラーだ。

 最近の市販車で採用例が増え、オプションでも販売されているデジタルインナーミラーのメリットは、後部座席に体格のいい人が座っても後方視界がさえぎられないこと、雨や曇りの日、そして夜間でも光学処理によってしっかりと後方が見えることなどがあげられる。また、物理的な鏡とは違って角度が変わっても同じように見えるため、運転手が交代しても角度を調整する必要がないのも利点のひとつ。

 このようにメリットの多いデジタルインナーミラーだが、これを敬遠する人が多いのもまた事実だ。その理由として真っ先にあげられるのが、運転手が違和感を覚えてしまうこと。

 視線を前方からインナーミラーに移した際に、通常の鏡であれば焦点を変化することなく見られるが、デジタル映像の場合は焦点距離が変化してしまう、目のいい人や若者にとってこの焦点変化は大きな問題にならないものの、加齢によってピントを合わせる速度が遅くなると、それはインナーミラーへの違和感となって現れてしまう

 インナーミラーの映像そのものに違和感があるという人も多い。生の鏡像ではなく、あくまで映像であるため、後続車のライトと液晶ディスプレイの光が干渉してチラツキが現れることがあり、これが運転手に負担をかけてしまうのだ。

 とはいえ、先にあげたようにデジタルインナーミラーのメリットは多く、ドライブレコーダーを兼用した便利なタイプもある。また、必要に応じてデジタルから普通の鏡に切り換えできるデジタルインナーミラーもあるので、慣れるまで双方を使い分けるという手もある。

 新しい機能に最初は拒否反応がおきるのはある程度は仕方ないこと。まずは実際に使ってみて、それから成否を判断しても遅くないだろう。

補助ミラーって何が便利?

装備の進化は止まらない…いや、ちょっと待て!! 実はちょい使いづらい装備6選
サイドミラーの左上に取り付けられているのがより広角で見るための補助ミラー。あると便利そうではあるが、実際に活躍する機会はそれほど多くない

 街ですれ違ったクルマのサイドミラーに、もうひとつ小さなミラーが装着されているのを見たことはないだろうか? この小さなミラーは補助ミラーと呼ばれていて、広角で写し出す、あるいは本来のサイドミラーよりも手前下側を写すことによって、遠方の確認やバックでの駐車などをしやすくするためのもの。

 一見便利に思える補助ミラーだが、実際に装着しているクルマはそれほど多くはない。つまり、そこまで便利なものではないということ。特に後方を写す補助ミラーは長い直線が続く高速道路など以外で活躍する機会はほとんどなく、ハッキリ言ってなくても問題ない。

 補助ミラーを追加すると、本来のサイドミラー面積が狭くなってしまうのが難点になる。これを嫌って補助ミラーを装着しない、もしくは装着されていた補助ミラーを外すドライバーもいるという。

 手前下側を写す補助ミラーも、便利に使えるケースはあるものの、やはり必須アイテムとは言えない。もちろん、補助ミラーを便利に使っている人もいるからすべて否定するわけではないが、やはり必要性の低い装備ではある。

スマートキーはハイテクゆえの盗難に注意!

装備の進化は止まらない…いや、ちょっと待て!! 実はちょい使いづらい装備6選
リレーアタックを防ぐにはスマートキーからの電波をカバーする必要がある

 ポケットなどに入れたままクルマに近づくと、ドアロックが自動的に解除されたり、ボタンひと押しでエンジンがでかけられたりするのがスマートキー。使い慣れると実に便利なキーなのだが、最近はこのスマートキーの特性を利用した盗難事件も起こっているという。

 スマートキーは常時微弱な電波を発信していて、この電波を利用して解錠などを行っているのだが、近年発生しているリレーアタックという犯罪は、この電波を受信→増幅することにより、スマートキーを持っていない人でもドアロック解除とエンジン始動を行い、そのまま運転してクルマを盗んでしまう。

 リレーアタックは複数人で行われる。まずはスマートキーの電波を受信できる機械を持った一人が運転手に近づき、スマートキーからの電波を受信し、増幅して仲間に送る。そしてクルマのそばにいる人間が、自身の持つ受信機でこの電波を受信→クルマに送って解錠するというわけ。

 まさにスマートキーの利便性を逆手にとった犯行で、海外ではリレーアタックの被害が多数確認されている。我が国も例外ではなく、海外ほどの頻度ではないものの、リレーアタックの被害が報告されている。

 リレーアタックの被害を防ぐには、電波を遮断するケースに入れてスマートキーを持ち歩くか、微弱電波の発信をオフにする必要がある。また、リレーアタック対策モードのある盗難防止装置も販売されているので、こちらを利用するのもアリ。

 このような対策は施せるものの、対策によってスマートキーの便利さがやや損なわれてしまうのは避けられない。クルマを盗まれるよりマシだとは言えるが、やはりメーカー側に、より高度で安全なスマートキーシステムの開発と普及を進めてもらいたいところだ。

次ページは : 消えるの早すぎ!? ワンタッチウインカー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!