目的地までの移動や荷物の運搬などがクルマの主な用途だ。しかし、クルマにはこうしたシンプルな目的のためだけではない機能が装備されている。それらの多くは運転を快適にすることや燃費の向上に効果を発揮するが、なかには正直「コレっていらないんじゃないの?」と感じてしまう装備もある。
今回は本当に必要なのか、疑問の声も上がっている装備を紹介していこう。異論反論は必至でも、やっぱり“なくてもいいんじゃないの?”という装備はコレだ!
文/長谷川 敦 写真/写真AC、トヨタ、日産
【画像ギャラリー】期待が大きすぎるのか!? 正直ちょい使いづらい装備とは?(11枚)画像ギャラリー「習うより慣れよ」ができない自動駐車は余計なお世話?
技術の発展とともにクルマの装備もハイテク化している。将来的には完全自動運転の普及も予想されているが、その先駆けとして導入が始まっているのが自動駐車機能だ。
トヨタは「アドバンストパーク」、日産は「プロパイロットパーキング」、ホンダでは「スマートパーキングアシスト」などの名称で装備されるのが自動駐車機能で、一部の操作はドライバーが担当するものもあるが、なかにはほぼ完全に自動駐車が行われるシステムもある。
実際に駐車が苦手という人が多く、休日の混み合うショッピングセンターやサービスエリアの駐車場で、駐車に四苦八苦しているクルマが原因で渋滞になっているといった光景を目にする機会もある。そうした人にとって自動駐車機能はなによりの恩恵になるだろう。
だが、この自動駐車機能を迷惑に感じる人もいる。最初に考えるのは「システムをそこまで信用してしまっていいのだろうか?」ということ。技術が進んでいるとは言え、すべての操作をシステムに委ねてしまうことに抵抗を覚えるのは理解できる。加えてセンサーを使って駐車を行うため、隣のクルマや壁まで人間の感覚では「ホントに大丈夫?」と思う距離まで一気に詰める自動システムは、乗車していて怖いといった声も聞く。
もちろん、メーカーが長期間にわたるテストの結果市販車に搭載したシステムなので安全性は確保されていて、人間が行うよりも速く、そして正確に駐車されるケースも多い。しかし、自動運転に頼りきってしまうと、この機能がないクルマを運転する際にうまく駐車できないといったことも考えられる。
自分の操作でスムーズに駐車できるようになるまである程度の練習が必要なのも間違いなく、その機会を減らしてしまう自動駐車機能には、メリットもあるが同時にデメリットもあると言わざるを得ない。
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