■10.ホンダNSX(NA1)編
お名前:K.Wさん
ご年齢:30歳
愛車:1991年式ホンダNSX(NA1)ベースグレード
購入時期:2016年
所有年数:6年
現在の走行距離:6.4万km
年間の走行距離:5000km
購入時の金額:370万円
Q1.手に入れようと思ったきっかけは?
A1.上司がNSXに乗っており、スタイル走りに一目惚れしました
Q2.ズバリ「正直ココがしんどい」ことは何ですか?
A2.パーツが高い、最近は純正部品も廃盤になってきているものがある
Q3.純正部品の入手に苦労していますか?
A3.金額的に苦労する場面があるため、できれば値上げは避けてほしいのが本音です
Q4.純正部品で欠品のものを教えてください
A4.typeR用のクラッチペダル、メーター、02R用の内装、リトラクタブルヘッドライトなどです
Q5.○○○が変われば少しでもラクになれるのに・・・と思うことはありますか?
A5.パーツの値段とパーツの納期に時間がかかってしまうこと、昨今話題の盗難事件がなくなれば気軽に乗れると思います!
Q6.それでもやっぱり手に入れて良かったことはなんですか?
A6.モチベーションの維持向上、NSXを運転、見ているときの楽しさやスタイル
Q7.これから手に入れたいという方へメッセージを…
A7.NSXは維持していると仲間が増えたり、モチベーション向上に繋がります!少し頑張ってでも夢を叶えてください!
■取材後記:しんどいだけじゃない、所有できる喜び幸せがあればこそ
現ネオクラシック系オーナーのみなさんを取材して想うこと、それは「さまざまなしんどいできごとに勝る、所有できる喜び」に尽きる。
「あばたもえくぼだ」といわれたらそれまでだが、純正部品の欠品や製廃(製造廃止)、各部の経年劣化に伴うさまざまなトラブル・・・。それを補ってあまりある魅力があるのだと再認識した。と同時に、自らの苦労・苦悩があるからこそ「安易に勧められない」といった本音が見え隠れしたことも事実だ。
現代のクルマのように快適でトラブルフリー、純正部品の調達に悩まされずに済むことはない。極上車だと思って手に入れたとしても、それは20年、下手をすると30年選手だったりするのだ。どこかしらに不具合を抱えていたり、交換時期が迫っている部品が数多くあることも珍しくない。
つまり「手に入れてから走り出すまでにプラスαの出費を覚悟する必要があること」を覚悟して契約書にサインする必要がありそうだ。それはまさに「本当に維持できるだけの覚悟があるのかどうか?」を試されている踏み絵のようなものだ。
その嵐の期間を乗り越えてこそ、初めて「しんどいだけ」じゃない、所有できる喜びを噛みしめられるのだと思う。
いつか憧れを現実にしたい、しようと思っている方の一助となれば幸いだ(と同時に、引導を渡すきっかけとならないことを祈るばかりだ)。
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