祝ロータリー復活もなぜMX-30に……CX-5やマツダ2に搭載の可能性はなかったの?

■EVモデルと同じ450万円程度か!? そもそもMX-30が選ばれたワケって?

販売面を考えると同じプラットフォームのCX-30に搭載するのがより訴求力があったようにも思えるが……
販売面を考えると同じプラットフォームのCX-30に搭載するのがより訴求力があったようにも思えるが……

 最後に価格は、ベルギーで電気自動車仕様と同じ3万636ユーロ(約426万円)からと発表されており、日本仕様のeスカイアクティブR-EVも電気自動車仕様と同様となりそうだ。

 用途はともかくとして、ロータリーエンジンの復活は元喜ばしく、その乗り味は非常に興味深い。ただ、惜しかったというか微妙なのが、eスカイアクティブR-EVの搭載車がMX-30ということだ。

 これはMX-30自体が1車種にマイルドハイブリッドにはじまり、EV、eスカイアクティブR-EVを搭載するというマツダにとって実験車的なモデルなだけに、それまでと言えばそれまでではある。

 しかしMX-30は個性的なモデルだが、広いクルマでないのに加え、RX-8同様の観音ドアの使い勝手もいろいろな面で微妙など、全体的に非常に分かりにくいモデルなのは否めない。

 結果、2022年におけるMX-30の販売台数はマイルドハイブリッドが1450台(2020年10月登場時の月間販売計画1000台)、電気自動車仕様41台(2021年1月登場時の年間販売計画500台)と壊滅的だ。

 それだけにロータリーエンジン+ハイブリッドへの興味はそれとしても、MX-30eスカイアクティブR-EVは400万円台中盤と予想される価格も含め、売れる=普遍性があるとは思えない。

■新型マツダ2もロータリー!? CX-5に搭載する可能性も

今後おそらくコンパクトモデルにロータリーエンジンを。大型車にはCX=60のようにPHEVをラインアップさせるのが濃厚
今後おそらくコンパクトモデルにロータリーエンジンを。大型車にはCX=60のようにPHEVをラインアップさせるのが濃厚

 この点を考えると、登場から6年経過も堅実に売れているCX-5。あるいはCX-30に載せればよかったのに……という人は多いに違いない。

 だが、今後バッテリー搭載量を減らした通常のハイブリッドを含めeスカイアクティブR-EVがCX-5やCX-30に加わる可能性は十分あるだろう。また、ベストカー本誌を見ると、「次期マツダ2に通常のハイブリッドとしたeスカイアクティブR-EVが載る」という情報もあり、コンパクトカーのマツダ2ではeスカイアクティブR-EVの小ささが生きそうだ。

 総合すると、eスカイアクティブR-EVは今後の展開や発展、コストダウンなど、楽しみな面も多い。

 また、これは夢物語かもしれないが、eスカイアクティブR-EV成功の暁には8Cを2ローターにした16C(仮)を搭載したスポーツカーへの搭載、つまりRX-7やRX-8の復活も期待したい!

【画像ギャラリー】懐かしのロータリー大全!! 歴代モデルイッキ見(9枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!