スズキvsダイハツ コンセプトカー&特装車 面白いのはどっちだ!!

■メーカー特装車今昔

汎用ではなく、ある特定の職業における使いやすさを追求した架装を施した車両、それが特装車だ。

その特装車だが、実は近年ではこれまで架装メーカーで改造を行っていた部分を含め、自動車メーカーの生産工場で標準車と同じライン上で生産することが多くなったため、架装に適した特装ベースシャシーを生産する方向にシフトしている。そのため、過去のほうがユニークなモノが多い。

特にダイハツは、以前からカタログモデルとして多くの特装車を設定しており、他社が手を出していないような仕様でも、積極的に販売している。今回紹介している特装車も、過去に設定していた入魂のモデルでユニークさは折り紙付きだ。

スズキも商用車を得意としているが、特装車の独自性に関してはダイハツに軍配が上がる、といったところだろうか。

■メーカー特装車・スズキ編

●スズキ キャリイ リフトダンプ(現行)

 高所での積み降ろし作業も、最大地上揚程1950mmのリフト機構でラクラク。造園、果樹園・農園、道路工事向けだ。ただし設計上、土砂は積めないらしい。

●スズキ キャリイ 移動販売冷凍車(現行)

冷凍車は数あれど、移動販売に特化したモデルがあるのはキャリイだけ。都内では見かけなくなったが、いまだ地方ではニーズがあるのだろう。衛生面から手洗い設備まで付いている。

■メーカー特装車・ダイハツ編

●ダイハツ ハイゼット 灯油ローリー

石油ストーブが主流だった頃は、ニーズが多かったローリー。タンク容量は437.5L。18L缶で約24個分を一気に運ぶことができた。これがカタログモデルだったことに驚く。

●ダイハツ ハイゼット キャンバストップバン

背の高い観葉植物や、家財を運ぶのに重宝したであろうキャンバストップ。「天井に当たるなら、開けちゃえばいいじゃん」という発想が凄い。

●ダイハツ ミラ ウォークスルーバン

1984年5月から改造自動車として販売されていたが、1988年に型式認定を取得。いまだに移動販売車に使われている人気車だ。

●ダイハツ ハイゼット 3転ダンプ

ピンを差し替えるだけで、3方向にダンプできるという優れもの。狭い場所でも入っていってダンプできた。

●ダイハツ ハイゼット デッキバン(現行)

冷蔵庫を縦に積むことを求める電気屋さんなどの要望を聞いて生まれたデッキバン。ダイハツだけが設定する自慢のオリジナルモデルだ。

●ダイハツ ハイゼット ミニクレーン

発電機や資材などの重量物を荷下ろしする際に重宝するミニクレーン。復刻販売したら、充分ニーズがありそうな実用&ユニーク仕様だ。

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